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【米国株式市場見通し】市場の潜在的なダウンサイド・リスクには警戒が必要

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本日のアナリストは、🇺🇸アメリカを拠点に活動しているローレンス・フラー氏です。

自己紹介

フラー氏は、Investlingoにて、米国マクロ経済・大型株に関する執筆を担当しています。

フラー氏は、1993年に、メリルリンチ証券でファイナンシャル・コンサルタントとしてキャリアをスタートしました。

その後、ファースト・ユニオン・ブローカレッジ、モルガン・スタンレー証券、INGグループで同職を務め、30年以上にわたり個人投資家顧客の投資ポートフォリオを管理しております。

2005年には、Fuller Asset Management LLCを設立。

更に、2013年より、米国金融ニュースサイト「Seeking Alpha」にて、米国投資家に対して、マクロ経済・投資リサーチの提供を開始し、現在では、14,000人以上のフォロワーがおります。
また、フラー氏は、ノースカロライナ大学チャペルヒル校を卒業し、政治学の学士号を取得しております。

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最新のレポート紹介

【米国株式市場見通し】市場の潜在的なダウンサイド・リスクには警戒が必要

Ticker: IWM / 2221文字 / 所要時間5分程度 / 中立

サマリー

  • 1月の主要株価指数は、11月から12月にかけてのパラボリックな上昇によって生じた買われ過ぎの状態を解消するために、横ばいの動きを続けているように見える。

今週の株価は反発し、S&P500種指数は先週の下げをすべて取り戻し、史上最高値に迫る勢いとなっている。

私は以前から史上最高値の更新を予想していたが、新年を迎えるにあたり、新高値の更新に先立ち、調整局面が生じることも予想していた。

取引開始後4日間の間に2%の下落があったが、これを調整と言えるかどうか、私には自信がないというのが本音である。

そこで、本稿では、もし調整局面を迎えた場合、市場全体の下値の可能性を判断するために私が使っているテクニカル指標をいくつか紹介したい。

私の好きな短期指標のひとつに、50日移動平均線より上で取引されている銘柄の割合がある。

S&P500の場合、この割合はピークで90%、ボトムで30%程度になる傾向がある。

下のチャートに見られるように、50日移動平均線より上で取引されている銘柄の割合が1ケタに落ち込む極端なケースもあり、これは絶好の買いチャンスであると見ている。

足元は、先週91.6%をピークに、現在は84%にとどまっており、12月下旬の買われ過ぎ状態はほとんど解消されていない。

実際、過去3年間は70%以上に上昇するたびに、その後少なくとも30%まで下落している。

そのため、この指標は、この先緩やかな下降局面があることを示唆していると見ている。

私はこの指標を、ニューヨーク証券取引所の銘柄(約2400銘柄)のうち、20日指数平滑移動平均線(EMA)を上回って取引されている銘柄の割合とともに考えている。

同じように、この指標は90%付近でピークをつけ、20%付近で底を打つ傾向がある。

昨年、2月下旬と7月の両月に、主要株価指数が下落や調整局面に入るかもしれないと懸念した際、私が注目した指標はこの指標であった。

私は、この指標が20%に近づいたものの突き抜けなかったことから、秋の調整終了をいち早く予想していた。

足元、このパーセンテージ一定量低下しているものの、この指標が短期的な買い場を示唆するまでには、まだまだ時間がかかると見ている。

加えて、私は、ニューヨーク証券取引所のハイ・ローインデックスもフォローしている。

これは、新高値+新安値の合計数に対する52週高値更新銘柄の割合を計算したものである。

この指標は、市場が極端な値動きをする際に最も役に立つ幅(市場全体で上昇する銘柄数を把握すること)に関する指標である。

最近のハイ・ローインデックスの最高値である93.8%は極端だったが、現在は75.7%まで低下している。

たとえ、引き続き幅広い銘柄が上昇を続けた場合にも、ハイ・ローインデックスが60~70%に近い水準になれば、健全な調整が行われたことを示すこととなるだろう。

これらの指標は、私が新たな投資を行うタイミングに大きな影響を与える。

というのも、私が新たな資金を投入する場合には、短期的にはそれらの指標が示す流れに逆らって行動することになるからである。

これらの短期テクニカル指標が元に戻れば、S&P500種株価指数は今後数週間で下値を試す可能性が高い。

その際、再び大幅上昇に転じる前に、約4600の50日移動平均線を試すことになると見ている。

その場合、直近高値からの下落幅は比較的穏やかな4%程度となるだろう。

もちろん、今後発表される経済指標次第では、さらに大きな下げを見る可能性もある。

とはいえ、私はファンダメンタルズの観点から強気スタンスを維持している。

だからこそ、長期的な上昇トレンドを示す次のデータが耳に入ってきたのである。

Bespoke Investment Groupは、ラッセル2000指数は昨年10月27日の調整局面の安値から20%以上上昇しており、その安値水準から反発してから既に50取引日が経過したと指摘している。

そして、1979年以来、このようなラリーが50日間続いたのは、今回が21回目である。

このように指数が大きく上昇した後のフォワード・リターンは印象的である。

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実際、上昇幅の中央値は、その後の1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の各期間をアウトパフォームしている。

ラッセル2000指数は、過去2年間にわたる長期的なもみ合い相場が続いた後、大幅な上昇を経験するも、その水準から7%引き戻される展開となった。

実際、この指数は買われすぎとは程遠く、足元、上昇傾向にあるように見える。

但し、S&P500よりはるかにボラティリティが高く、長期移動平均線までさらに下落する可能性はあり、そうなった際にはその後の反発で52週高値を更新する可能性が一層高まると見ている。

経済(ソフトランディング)と市場(強気)に対する私の基本的な見通しを再確認させてくれるこのようなデータに出くわすのは喜ばしいことである。

また、短期的なコンディションは依然として上向きであり、それを尊重する必要があることも理解している。

そのため、私は、今年はまず控えめなディフェンシブ・スタイルでスタートしている。

そして、今年前半の下落局面で、余剰資金を押し目で投資できることを期待しているとうのが本音である。

以上より、投資家は、「投資対象として選ぶ個別銘柄という木のために、広い市場という森を見失うべきではない」ということを心に留めておいていただきたい。

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