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「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

こんにちは!プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの三浦一平です。今日は、今度主催する「死生観のワークショップ」についてご紹介します!

はじめに

現代日本社会において、「死」と「老い」はしばしばタブー視され、多くの人々の心の中に不安や恐れを植え付けています。

日々の生活の中で、これらのテーマに直面することは避けられないものの、社会全体として、これらについてオープンに話し合う文化はまだ十分には育っていません。

この分断が、先行きへの漠然とした不安を育む一因となっているのではないでしょうか。

しかし、過去を振り返ると、日本には生と死を見つめ、受け入れるための豊かな死生観がありました。

本記事では、「死生観を対話するワークショップ」を通じて、死や老いに対する現代的な不安をどのように和らげ、今をより豊かに生きるための洞察を得られるかを紹介します。

日本の伝統的死生観

日本には、古来から生と死を巡る独自の視点が存在します。これは、自然との調和や、四季の移ろいを重んじる日本人の価値観に深く根ざしています。

死は、生の終焉ではなく、再生と連続性の一環として捉えられることが多いのです。

特に、平安時代に描かれた仏教美術や、中世の能楽には、この世とあの世との境界が曖昧で、死後も何らかの形でこの世に関わり続けるという観点が色濃く反映されています。

例えば、平等院鳳凰堂に安置されている来迎図は、死を迎える者を極楽浄土へ導く阿弥陀如来の姿を描いており、死を恐れるものではなく、新たな始まりへの扉と捉える思想を表しています。

能楽においても、多くの演目がこの世とあの世の間の物語を扱っており、亡くなった人々が現世に未練やメッセージを伝えに来る様子を描いています。

これらの表現は、死を自然の一部として受け入れ、死後の世界と現世が密接に関連しているという日本特有の死生観を示しています。

このように、日本の伝統的な死生観は、死を単なる終わりではなく、生命のサイクルの中での一つの過程とみなし、それを受け入れ、さらには価値あるものとしてとらえています。

現代における死生観の課題

現代の日本における死生観は、多くの場合、恐れやタブーとして捉えられがちです。高齢化社会の進行と共に、老いや死は避けられない現実として存在しながらも、これらのテーマは公の場ではあまり語られません。

その結果、多くの人々は死に対して具体的なイメージを持つことなく、漠然とした不安を抱えたまま生活しています。この不安は、無意識のうちに、日々の生活の質にも影響を及ぼしています。

例えば、未来に対する過度の心配が、現在を楽しむことを妨げたり、人生の重要な決断を避ける原因となることがあります。

また、死や老いに対する社会的な認識の欠如は、高齢者や終末期の人々に対するサポート体制の不備にも繋がっています。

これを克服する鍵は、古来からの死生観を再評価し、現代の文脈で解釈し直すことにあると言えるでしょう。

死生観を対話するワークショップの紹介

死生観を対話するワークショップでは、日本の伝統的な死生観を体感し、参加者自身の死生観を深く掘り下げる機会を提供します。

ワークショップのエッセンスとなるのは、能楽や平等院鳳凰堂の来迎図などに込められている仏教的死生観です。これらを体感することで、死を自然な生命のサイクルの一部として捉え直し、生と死の間に存在する美しさや深遠な意味を再発見します。

参加者は、瞑想やジャーナリング、そして、対話を通じて、これらのテーマについて自己と向き合い、プロコーチ2名が伴走します。

その中には、例えば「最期の瞬間に何を大切にしたいか?」という問いかけを中心にしたセッションがあります。

この問いかけによって、参加者は、最期の瞬間を想像することによって、逆に今この瞬間の生活の中で、本当は、何を最も価値あるものとしているのか?ということを内省することができます。

そして、人生の優先順位を見直し、日々の生活における小さな喜びや幸せを見出すきっかけとなります。

ワークショップを通じて得られるもう一つの大きな価値は、参加者同士の共感と理解です。

個々人が持つ死生観を共有することで、互いの経験や感情に対する深い理解が生まれ、死を語り合うことで、むしろ他者への好奇心や安心感が生まれることを体感することができます。

終わりに

死生観を対話するワークショップを通じて、私たちは自分自身との対話を深め、価値観を見直すことができます。また、人間関係をより深く、意味のあるものにするためのきっかけを得ることもできるでしょう。

死とは、生の一部であり、それを受け入れることは、より満たされた生を送るための重要な一歩です。

死生観を対話するワークショップに参加することで、この大切な真実を実感し、自分の人生をより主体的に、そして意識的に生きることができるようになるでしょう。

あなたも、自分自身の死生観を探求し、今をより豊かに生きるための旅に出てみませんか?

詳細&お申し込みはこちらからご覧になれます▼


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