寒暖差疲労
ここ何年かは春や秋の気温差が激しい日が多いですね。そんな急激な気温の上がり下がりにより、体調を崩している方はいませんか?
急激な気温差による体調不良を寒暖差疲労と呼び、季節の変わり目など気温の変化が激しい時に体調を崩しやすくなっています。
今回はその寒暖差疲労について詳しく説明していきます。
寒暖差疲労とは
寒暖差疲労とは外気温の変化に合わせて体温の調節を頻繁に繰り返すことで、自律神経に負担がかかり様々な不調を引き起こすことを言います。
具体的な症状としては
・疲れ、倦怠感
・頭痛
・肩こり
・めまい
・食欲不振
・不眠
・冷え
・イライラ
・下痢、便秘
などが上げられます。
思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか?
ではこの寒暖差疲労を防ぐためにどうすれば良いか確認していきましょう。
おすすめのツボ
まずは寒暖差疲労に対しておすすめのツボについてお伝えしていきます。
合谷:手の甲で親指と人差し指の間
足三里:お皿外側下のくぼみより指4本分下
合谷と足三里は有名なツボで様々な効果を期待できる万能ツボです。合谷は気や血を回してくれる働きがあり、足三里は臓腑気血を補い体の抵抗力を高めてくれます。
気持ちの良い圧で押したり、置き鍼をしたりしても良いですが、どちらもお灸で温めてあげるのが特におすすめです。
他にも背中にあるたくさんのツボは寒暖差疲労に特におすすめです。
背中のツボはその高さによって内臓が配当されており、また自律神経とも関係があります。
寒暖差疲労は寒暖差に対して自律神経がうまく働かず、体温調節がうまくできなかったり、自律神経によってコントロールされている内臓の調子を崩してしまうことが原因です
治療においては症状から効果を得たい内臓のレベルのところに施術しますが、セルフケアにおいて背中の正確な位置を把握するのは難しいですね。
そのため、テニスボールやストレッチポールなどで背中を気持ち良くほぐしてあげたり、背骨を動かしてあげたりするのが良いでしょう。
日常生活で気を付けたいこと
次に日常生活上で気を付けて頂きたいことについてお伝えしていきます。
○背骨を動かす
前項のツボでもお伝えしましたが、寒暖差疲労は自律神経の乱れやそれに伴った内臓機能の不調に関連があります。
背骨周りは自律神経や内臓機能と関連が強いため、背骨を動かすようなエクササイズをこまめに行いましょう。
ストレッチポールやテニスボール等で背中を気持ち良くほぐすのもおすすめですよ。
○規則正しい生活を送る
体調管理の超基本は"規則正しい生活”です。ごくごく当たり前のことではありますが、出来ていない方も多いでしょう。ぜひ意識してみてください。
○脱ぎ着のできる衣服
日による寒暖差もありますが、朝晩の寒暖差も大きいですね。
朝は肌寒かったのに、日中は暑いという日が多いです。そんな時は脱ぎ着しやすい服装で行動し、こまめに調節できると良いでしょう。
○適度な運動
軽く汗ばむ程度の運動は自律神経のバランスを整えてくれます。また、筋肉量を増やすことで代謝が上がり、体温調節がしやすくなります。
寒暖差疲労が強い方の中には運動不足の方も多いはず。
散歩程度で構わないので体を動かす習慣を身につけていきましょう。
どれも難しいことではないので、寒暖差疲労でお困りの方はぜひ実践してみてくださいね。
症状別に見たおすすめの食材
最後に寒暖差疲労によく見られる症状に対して、薬膳作用から見たおすすめの食材をお伝えしていきます。日頃のお食事に取り入れてみてくださいね。
〇疲れ、倦怠感におすすめの食材
空豆、大豆、えんどう豆、豆乳、じゃがいも、さつまいも、にら、きゃべつ、カリフラワー、とうもろこし、椎茸、栗、鶏肉、米、蜂蜜、ココア、サケ、アジ、サバ、たこ、うなぎ
〇食欲不振におすすめの食材
生姜、茗荷、紫蘇、トマト、ピーマン、唐辛子、玉葱、オクラ、空豆、大豆、豆腐、とうもろこし、小麦、大麦、ハトムギ、そば、キウイ、さくらんぼ、柑橘系、鶏肉、アジ、カツオ、酢
〇めまいにおすすめの食材
黒ごま、松の実、蓮の実、枸杞、ナツメ、もち米、氷砂糖、帆立、うなぎ、アワビ、すっぽん、タラ、イワシ、タコ、牛肉
〇不眠におすすめの食材
ナツメ、落花生、小麦、卵、牡蠣、アワビ、すっぽん、イワシ、牛肉、鴨肉
〇頭痛におすすめの食材
ミント、菊花、アロエ、うど
参考になりましたか?寒暖差疲労でお困りの方はぜひ実践してみてくださいね。
鍼灸治療院一歩堂
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