冷えたサイダーに酔っ払う夏。

忘れたくない、夏の思い出ってある。

去年の夏の思い出はきっと、
今年の夏の思い出に上書きされてしまうかもしれない。

そして、春が来たなら、夏が来るのは駆け足だ。

だからこそ、去年あった夏の思い出、
書き記したいと思う。

私は友達と夏祭りに行く予定を立てていた。

1日目はノリが合う何時間でも喋り尽くせる友達と。
2日目は私とずっと一緒にいてくれてる、
やさしい友達と、1日目の彼女、そして彼女の友達と浴衣デートをする。予定、だった。

予定が狂い始めたのは、夏祭りの前の週あたり。

なんと、1日目の予定に、
友達が勝手に彼女の親しい男友達2人を、
夏祭りに誘ってしまったのだ。

彼女の前では冷静を装ったものの、
あまり喋ったことの無い異性2人と、
いきなり夏祭り…!?と内心混乱していた。

それと同時に私は、
その2人のことが嫌いな訳ではなく、
どちらかといえば2人とも、
私に話しかけてくれたことがあったので、
割と好感を抱いていた。

だからこそ、楽しみな分もかなりあった。


当日は、当時のロングの髪を三つ編みにして、
カジュアルなファッションで迎えた。はず。

街を友達と歩く私。

うだるような暑さで、でも、それ以上に、
冷えたサイダーに酔っ払うような、夏祭り。

視覚も聴覚も、味覚までもが夏祭りだった。
4人で食べたかき氷は、甘酸っぱい夏祭りの味だった。


帰り道に男子の片方が、
「想さんの三つ編みしてて、可愛い」
と言ってたのが聞こえて、
ふと、胸あたりが熱くなった。

その場では押し隠したけど、家ではドキドキしっぱなし。もう、何やってくれるんですか!

何を隠そう、
私は人に褒められたことがあまりない。
外見なら尚更ない。

好きになりそうだった。

……本当に激ちょろじゃん、私って本当にバカ

しかし、バカじゃない冷静な心で恋なんてできるものじゃないか、とも思う。

冷静に考えてみれば、私その男の子のこと、
何も知らないのに笑。


翌日「偶然ないかな…」とは思いながら、
浴衣を着付けて、夏祭りに向かった。

貴重な私の浴衣姿笑。隣には友達います!!⭐️

彼は、ダンスの発表をするとの事だった。
HIPHOPで、
激しい振り付けで普段の彼とはギャップがあった。

私、がちで全然ダンス覚えられないので本当にかっこよかった…!

それから友達とは舞台の裏に回って、
感想とか、「お疲れ様」とか伝えに行った。

その時少し、私の浴衣見てくれてうれしかった。

……私初心すぎるかも(泣)

そして、LINEで、
「浴衣、めっちゃ可愛かった」って着信!(?)

こんな私が可愛いとか!?おいおい、2次元かよ…!ってツッコミ入れたくなりそうで、
かなりテンパった返信して、なんか、戸惑わせた気がする。
ごめんなさい、嬉しかったんです!!
素直に伝えればよかった……。


その後「好きな人の、名前、平仮名で何入ってるのー?」
のやりとりで無事撃沈。


表には出してないけど。恋してるかすらわかんないのに撃沈しちゃった。
お恥ずかしい。



今年の夏祭りは誰と行くのだろうか。

こんな風に夏祭りは思わぬ出来事があることもある。

色んな意味で忘れられない思い出だ。

しかし、季節は忙しくて駆け足だから、
書き留める暇もなくいつもは記憶が薄れて言ってしまう。
今日、書き留められてよかった。

なんやかんや、楽しみだな。

そして、これを読んでくれた方、ありがとうございました˙ᵕ˙🤍

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