「集中力が続かない」のは人間として当たり前のこと

仕事や勉強をするうえで、集中力はないよりはあった方がいいですよね。
成果にも直結してきますし有限な時間を効率よく使うことができます。

ただそれが頭では分かっていても、思うように集中力が続かないのが人間です。

フロー状態 (超集中状態)の時は別ですが、基本的には人間の集中力というのは15分~90分の間に一度は切れるものです。

そのように脳ができています。


ではなぜ、人間の脳は集中力が続かないようにできているのか?

今日はそのへんのお話をしていこうと思います。


参考までにどうぞ!





集中力が続かない、根本的な理由

脳科学の本を読む人はよく知っていることだと思います。

なぜなら多くの本で同じことが書いてあるからです。
なので脳の構造をよく勉強している人は、目次を見ただけで「はいはい」ってなると思います笑


脳が集中力が続かない構造である理由を簡単に説明すると、以下のようになります。



①生命の維持

もしも長時間、ひとつに作業に集中してしまうと「周りの状況把握」がおろそかになります。

集中して周りが見えなくなっている間に、危険なことに巻き込まれるかもしれません。

大げさに聞こえるかもしれませんが
異常の検知ができなかったために命を落としてしまうこともあるでしょう。

現代では災害や事故、事件に巻き込まれる以外でそんなことはないと思いますが、人類の歴史をさかのぼって考えてみましょう。

古代人は森の中で常に危険と隣り合わせで生活していましたね。

泉の水を飲むことに集中していたら、後ろから獣に襲われた。
獲物を追いかけることだけに集中していたら、自分が襲われた。

このようなことが普通にあったのです。
なので「注意散漫でいる方が生存確率が高かった」のです。

この遺伝子は現代人にも引き継がれ、脳は様々な異常を検知すべく「1つの作業に集中できないシステム」になっています。



もしも、noteの記事執筆中に
どこからか焦げ匂いがしてきたら、すぐさま察知して「何かおかしいぞ!」ってなりますよね。

これは脳の帯状回という部分が反応してくれています。
自分の身を守るため、脳内に「注意して!」と警告をします。

警報装置のようなものです。
これが作動すると、瞬時に集中力が切れるようにできています。

非常に助かりますね!



②子孫を守るため

これも遺伝子に組み込まれたシステムです。

もしも隣の部屋で自分の子供が泣いているのに、それに気づかずに放置してしまったとしましょう。

子供の重大な異変に気づかず、そのまま死なせてしまったとしたら・・?

子孫繁栄に支障が出てきてしまうため「自分の家族を守る」という意味でも、ひとつのことに集中できないように脳ができています。




研究に没頭するあまり・・・

最後に「そんなことあるの?!」と笑ってしまう話があるので、紹介します。

長岡半太郎という物理学者の話なんですが、彼はなんと研究に没頭するあまり日露戦争が起こっていたことに気が付かなかったそうです笑

自分の国で戦争が起こっているのに、それに全く気が付かなかったというのです。

そ、そんなバカな・・・。
って思いますよね。

生命の存続をおびやかす異常事態に気づかないほど、研究に集中されていたようです。

完全に情報をシャットアウトして、研究だけに打ち込んでいたのでしょう。
大変素晴らしい情熱と執念ですよね!




まとめ

今日は「集中力が続かないのは当たり前、なぜなら脳がそのようにできているから」というお話をしました。

注意散漫であることがむしろ正常なんです。

そこを理解した上で、仕事や勉強に打ち込む必要があります。
休憩ナシの長時間学習がいかに非効率かは言うまでもありませんね。

集中力を上手く操る方法やフロー状態については、また今度書こうと思います。


今日はそんな感じです(^^)
最後まで読んでくれてありがとうございます。

今週は引っ越しがあるので、今日はその準備をしようと思います。

去年は「兵庫→大分→静岡」の3回引っ越したけど、今年はどうしようかな。まだ富山とかは行ったことないから行ってみたいな…。

わくわくわく(*'ω'*)
とりあえず荷物つめつめ作業に取り掛かります!

また明日執筆します、ではでは!

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