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昨日、北九州市小倉北区にある保育施設で、講座を実施いたしました。

主催した団体は、
『Scuola dei Bambini』さんというNPO法人で、
保育園などを運営されています。

法人定款によると
『家庭環境や発達特性に関わらず、全ての子どもに対して多様性を認め合い、互いに尊重し合う教育に関する事業を行い、子どもの心理的安全性を確保し、ひいては子育て支援、また未来の社会への公益に寄与する』とのことです。

定款の文面だけでは全て読み取るとることはできませんが、
発足間もない頃にサポセンでお会いして、その理念の意義深さなどに共感していました。

そうした御縁もあり、今回、講座に呼んでいただきました。

ちなみに、バンビーニさんは、『特例認定』を取得されておられます。
うちの『認定』と合わせて、北九州市内でたった9団体しかない認定団体のうちのひとつです。

『特例認定』とは、発足5年以内の団体が取得することができる、『認定NPO法人』への前段のようなものです。そのステップアップへの認定となります。


外は、花見シーズン真っ盛り。
とっても多くの人で賑わっていました。

しかし!
お集りの皆さんは、この日の午後は研修・講座ということです。

ぼくは第2部ということで担当させていただきました。

皆さんのそうした熱意というか、学びの姿勢に、すっかりファンになりました。


及びいただいたテーマは、
『子ども達の安全の確保』について。

毎月の避難訓練や災害への備えについてお話してほしいとのことでした。

ご依頼いただいた最初は、消防や防災の担当者から説明すべきようなテーマかなと思い、ぼくのNPOとしての名札を下げていくには、ん〜、どうだろうと思いましたが、
ニーズを確認していくなかで、多岐に及ぶ現場での課題や目線があり、こうした研修・講座にあたり、他に代わる講師は見当たらないというものでした。
そうですね、『子どもの安全』というのを真ん中に置いて、やってみましょう!ということになりました。


保育園を運営していての、子どもの安全対策。

特に、保育としてお預かりしている子ども達を、安全に守っていくというのは、最も重要な使命なんだろうと思います。

災害もどんなものがいつ起こるか分からないし、火災の避難訓練もします。
自然災害だけでなく、人災。犯罪や、いろんな不審な人もいます。

何だかんだ、あれやこれやと考えていたら、頭がパンクしてしまいそうですよね・・・。


まず、ぼくからお話させていただいたのは、ジャンルに分けましょうっていうことです。
災害や備えについて、敵をテーマごとに分けて考えていきます。

例えば、避難訓練をするにしても、何から避難するの?それは5種類に分けて設定することができます。
もう随分前に書いた記事ですが、こちらをご覧ください。

まず、地震と風水害(大雨·台風)。
同じく自然災害ではありますが、その発生の仕方は全然違います。
何よりも、『タイミング』が異なります。

地震は突然発生するのにたいして、大雨や台風などの風水害は、何かしらの予報・予測があります。
思ったより酷かったとか、構えていたのに全然大丈夫だったというようなことはありますが、風水害は対策を講じる時間があります。

避難情報が発令されたらどうするのか、保護者にお迎えをするタイミングは?
避難情報も種類があることを解説し、それぞれの着目点についてもお話ししました。

一方で、地震は突然発生します。
子どもを守るため、どのような行動が良いんだろう?
そのときの場所はタイミングによって、保育にあたる皆さんの心配は募ります。次々と質問が飛び交い、皆さんで考えていきました。

万が一のことが起きても、子どもたちの安全を守りたい。
ミサイルが飛んできたときのことも考えていきました。
地震の身の守り方とこれはまた全然違います。

実際の保育の会場で想定していきました。

やっぱり怖いのは、人による犯罪です。
残念ながら、この確率が一番高いんじゃないか・・・と思うほどです。

現場の皆さんの声を聴くと、やっぱり怖い思いをしているようです。
結構な頻度でそうした場面があるそうです。

まず、難しいポイントとしては、
不審者は、見た目だけでは不審者とは思えないということですね。
平然を装って近づいてきます。

見た目で判断しないことがひとつ。
それから、もし、保育の部屋に侵入されてきたら、もう一方の出口からどんどん逃げていくことを推奨しました。
上手く隠れる場所があれば良いのですが、見つかってしまったときに一斉に被害に遭うかもしれません。

少し大きな子たちが、お出かけで公園で遊んでいたり、お散歩しているときに、どうしようっていう課題もありました。
不審な人が近づいてきます。
子ども達は遊びに夢中です。
バラバラに散らばった子ども達全員をすぐに不審者から遠ざけて確保していくことは至難の業です。
笛を吹くなど、合図を決めて、例えば公園の中央に集まるなど、日頃の行動と繋げた対策をしてはどうかとご提案させていただきました。

1時間半にわたる講座は、ぼくが喋りすぎたせいか?アッという間に時間が経ちました。
皆さん、次々とご質問いただき、とても熱心に聴かれていました。

皆さんが、保育の現場で、『子ども達を守っていきたい』
そんな気持ちを強く抱えていらっしゃるからこその姿勢だと感じました。

みんなで想いを揃えて、一緒に学んでいく。
なんだかそんな優しさに触れた講座となりました。


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貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。


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