患者ー治療者の関係について(歴史・理論を中心に)①フェレンツィ編 Ⅰ
前回は、「患者―治療者」関係について、精神分析学の創始者にして治療者・フロイトの指針を取り上げました。
(前回お伝えしたように、認知行動療法や来談者中心療法、その他のセラピーの系列については、割愛しております)
彼の姿勢において、「患者」と「治療者(分析家)」の関係を明確に分別し、あくまで患者は患者、治療者は治療者で、その関係性は順守されるべきであり、その垣根はどんなかたちであれ、超えてはならないものとされています。
治療者は「分析家の隠れ蓑」「ブランク・スクリーン」など