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【気づき】「小説のネタがある」と「物語が書ける」は違う

物書き歴三十年以上の私には、AIの書く文章はエピソードの羅列でしかなく、通しで読むに堪えないもの――。

というのが、パートナーが生成したAI小説を添削して思ったことです。

パートナーがAI小説に手を出したそもそもきっかけは、私との共通の話題をつくるためでした(詳述記事はこちら)。パートナーには長らく温めていた話の構想があったのですが、AIの力を借りることでサクッと数千文字も書けることが分かると大喜び。「温めていた物語がようやく動き出した!」といいながらどんどんAIに物語を書かせたのでした。

私自身も、その文章生成AIを使って大昔の(とてもじゃないけど見せられない)物語をよみがえらせることが出来るか試してみたところ、まぁ、確かに意外な展開が面白く、目の前で生成される文章の続きが気になって何ども「ポチッと」してしまったのでした。

文章生成AI。確かにすごいんです。おもしろい話を書いてくれるんです。

しかし……。

面白いのは「エピソード」だけなのです。通しで読むと本当に繋がらない。表記揺れや回りくどい言い回しも非常に多く、「結局何が言いたいんだ? 尺稼ぎか?」と感じてしまう。

パートナーが満を持して「読んで!」と言ってきた物語を印刷して読みました。どんな出来だろうとはじめはワクワクしていた私ですが、冒頭からいきなり矛盾点に気づき(耳はWBCのラジオ放送を聞きながらにもかかわらず、です)、そこからはする予定のなかった「添削」をすることに。もはや純粋に話を楽しむことは出来ませんでした。

このことから分かったのは、「人間の頭の中(こと小説を書く人の頭の中)って膨大な情報がちゃんと紐付けされてるんだなぁ」ということです。

同時に、物書きである私自身が無意識にやっていたこと――推敲や、全体の整合性をとるため何度も前の話を読み返す作業――が、実は誰にでも出来ることではなく、パートナーにとっては苦痛だと言うことも判明しました。

「え、なんで? 自分が面白いと思って書いた話なら、何度読み返したって面白く読めるじゃん!」

実際、そんなツッコミをしましたが、パートナーは苦笑い。「推敲作業、何ヶ月かかるんだろ? 頑張るわー」と返されてしまったのでした。

◇◇◇

三十年以上書いていたって、頭の中に浮かんだことを言語化するのは難しいです。それでもやっぱり、物書きは物書きの頭をしていて、「書いてみたい話(ネタ)があるから書いてみようかな」という人とは違うのだ、と改めて感じた今日この頃です。

パートナーは常日頃「いいネタないかな」と言います。でも私は、ネタは「湧いてくるもの」「登場人物たちが決めることだから動くまで待つもの」なので、探すものではないんですね。

私は物語の中の「彼ら」の日常に寄り添い、行動を共にしながら「小説という形で残したいエピソード」をとりまとめている。そんなふうに最近は思います。

以前記事にまとめた「おしゃべりな脳の研究」と言う本では、多くの作家が登場人物たちの話を「『立ち聞きしている』と表現している」と書いていましたが、それに近いことを私もやっている。それが日常なので苦でも何でもない。むしろ「そうせずにはいられない」のです。

◇◇◇

上記のことから、私は文章生成AIとは相性が悪く、今のところお世話になることはなさそう。(イラストの方は、挿絵をつけるのもありかなと思っているので続けようと思っていますが😅)

やはり、文章とは内から湧いてくるものを書くのが一番。学習された、誰もが好みそうなものを組み合わせた文章を「書けた」と見せられても響くものはない(あっても限りなく少ない)とわたしは思います。

🌱 🌱 🌱

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