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娘、クレヨン王国を読み始める

小さい頃なんども読み返していた福永令三さんの『クレヨン王国』シリーズを、小3の娘がついに読み始めた。

第1巻『クレヨン王国の十二ヶ月』は、2年生のユカちゃんが主人公の旅物語で、総ルビで漢字のバランスもちょうどよく、ぴったりのタイミング。
寝る前に読み聞かせをしていて、長いので途中でおしまいにすると、「えーー続き読みたい!読みたい!」と言って、翌朝早起きしてひとりで続きを読んでいたりする。

作品によっては、もうちょっと高学年になってからがいいかな〜 というのもありつつ、読めるだけ読んだらいいと思う。幸い、近所の図書館には書庫にほぼ全巻揃っているようだった。

【クレヨン王国シリーズのいいところ】
(1) 生き物や人と出会うストーリーが素敵。
(2) ストーリーの中に多数織り込まれる詩/詞が素敵。
(3) 三木由記子さんの淡い挿絵が素敵。(青い鳥文庫から『新装版』も出ているけれど、やっぱり初代の方が…)

昔買って読んで気に入っていた作品を、順次買い直しているところ。特にお気に入りの作品を5冊紹介したい。

(1) 七つの森

「きもだめしオリエンテーリング」から、子どもたち一人ひとりが森の住人と出会い、弱さと向き合っていく。この作品が素敵すぎて、大学に入って「オリエンテーリングクラブ」を少し検討した。

(2) 新十二ヶ月の旅

ティーカップから飛び出した12の野菜たちと旅をしながら、シルバー王妃が「人間らしい、くせ」を取り戻していくストーリー。この作品は新装版にも入っていなくて、そこまで人気が高くないと思うけれど、多様なキャラクターが面白くて印象に残っている。

(3) 黒の銀行

度胸・愛嬌・すっとんきょう!の美穂ちゃんと彰子ちゃんの冒険。彰子お姉ちゃんかっこいいなあ、とずっと思いながら何度も読んだ気がする。これ主人公中1か〜大人だな〜

(4) 白いなぎさ

初期作品に戻って5作目(七つの森の前)。清少納言が出てくる… ぐらいで実は内容をあんまり覚えていないので(笑)再読が愉しみ。

(5) まほうの夏

6年生の清太と麻美が「水色大福」の親になって… という話なんだけど、すごい甘酸っぱい恋の描写にきゅんきゅんしていた記憶だけがあるんだけど気のせいだろうか??

実は今日『月のたまご』を愛蔵版で読み返したんだけど、6年生の物語にしてはけっこう難しいな〜と思った。月のたまごはpart8まで続く長編だけど挫折したきり。

娘はどの作品を気に入るのか(あるいは深追いせずにドリトル先生に戻るのか)、楽しみにしている。

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