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wakimizu
2024年3月31日 11:23
誰かの綺麗な夢の中だけで生きていられたらいいのになぁ四季全ての花が咲き乱れて光が それは柔らかい光が漂っているのそんな夢の中だけで朝が来ても、やることはたった一人分の洗濯だけで気付くとうつらうつらと二度寝して結局三度洗濯機を回す羽目になったお昼ご飯はパインアップル芯を取らずに食べられるやつそれだけでいい一人では去年育てた蝶はきっともう土に還った今年育てるのは自分同
2024年2月1日 05:34
人の大切な物を壊す夢ばかり見る自分の大切な物さえ壊せない臆病者のくせにね私は私の空いた口を塞ぐためだけに手を使ってそのまま転げ落ちて頭を打って死ぬのだ椿
2023年12月15日 09:36
寒いだってそうです誰もそうするしかないと諦めているから寒い砂漠の遠くで冷えていく体を心を暖められないから寒いたった一つのものも守れぬしがない手は何のためにある寒い近くの街にて冷えていく心を体をしかと知っていながら寒いそれさえもどうにもならない私にあの命に涙を流す権利はあるのか
2023年2月10日 18:47
私は渋谷駅の南口と東口の間にあるマクドナルドを抜けて、そこから続くモールのようになっているアーケードを全速力で走っていた。呼吸器が痛い。口の中に血のような味が滲んできた。ビルの隙間から開けた空を見るのが好きで、私は空き地に寝転ぶ。雲は渦を巻いている。突然、空き地の目の前の道の向こうから、こちらへ向かってくる激しい音がした。近づいてくるガソリンと焦げた匂い。赤ちゃんの人形が付いた火炎放射
2022年3月16日 23:33
恋に落ちてしまえお前もお前もお前も恋に落ちてしまえお前もお前もお前も此れを奉り給えガランゴガランゴガランゴ此れを奉り給えガランドガランドガランド暮なずむ鳥に注意してねギャランボギャランボギャランボ鳥に注意してねミャミャンミャミャミャンミャミャミャンミャ竹藪出来た出来たら笑え笑え 笑え山笑えこれは呪いですよシャランシャシャ
2021年3月11日 00:50
あっという間に、薩摩芋のジャムも凍えた星月も、桃とジメジメ畝る闇に取って代わるでしょう。危ないほどピンク色の夕暮れ足が縺れた歩けるはずの平らな道日が沈む日が沈む日が沈むトロッとした闇は香る鎖と同じ温度が首を縛る玉虫色に魅了されてはいけないあの言葉を聞いてはいけない耳と目は塞いでも脳の中から見えて聞こえる見えて聞こえる見えて聞こえる
2020年8月17日 20:01
海辺では何も聞こえないサラサラと砂の落ちるザワザワと波の押し寄せる縞模様の中に取り残された高いところから落ちたせい頭を打ったから鮮明になってしまった口から何かがするすると身体中をペイズリーが這い回っているとても気持ちが悪いけれどそれではどうぞCGの中で必死に必死にチャールストンを!1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4前!後ろ!前!後ろ!遡行
2020年6月30日 21:42
山裾が燃え出したとき呟いた イマノアナタヲゼンブクレナイ重ねれば忘れてゆける思い出も クズレオチタヨトウフノカタマリ滝壺の白とグレーと青緑 セカイハアラタニアカイヨアカイ
2020年6月7日 19:57
梅林の雑踏蓮華畑のピンク光が肩をすり抜ける大きな袖が靡く飲み水に顔を浸した前髪が垂れる紋白蝶が羽ばたく大きな音杜若の口づけ迷いが胸に被される小さな声が消えて追い風に強く願った藍染の浴衣太陽が燃え尽きる直前の香り黄金の田が揺れる波鏡越しの暴風雨ミュグレーのダンス回路の変換黙る赤い山
2020年5月1日 00:24
ミーハーなのよ。下世話なのよ。それが1番楽しいでしょう?ねェそうでしょう? そんなことより花を一輪頂戴。1番真っ黒のをね。 ローリーかよこエズラさちよソフィマリアンエルシー芙蓉ねェそうでしょう? どんなことよりソレの話が楽しい。1番楽しいのよね。 ジャスミンの香りが充満していても もう誰も気づかない。私達しか気付けない。 こんなに芳しい夜になったから この闇は私達のも
2020年4月27日 20:16
カムパネラは街中鳴り響き不浄の切っ先がひび割れる 畏る 淡い海 桃源郷サンセットは街中グラデーション無常の一刻は迫り来る 私にも あなたにも 平等よ 大都会に住んでいたって 私の家の近所には躑躅も藤も木香薔薇も 目が痛いほど咲いている 悲しいことが起きたって逃げられない 帰れないドルマンスリーブは空を飛べない 橙に桃紫藍色苦渋の選択が下される お菓子にも 鸚鵡にも 想像よ
2020年4月10日 21:51
何百年ぶりの 外歩きだろうひどい風で 恐ろしいほどの花弁が踊る清々しいほど しずかです この街は 今 明日のことは明日のことです何百人がかつて歌った昨日のことは昨日のことです忘れることなどできないけれど付けっぱなしの日常 消そうとしてやめました 西の空には桃色の雲 目指して歩いてゆこう西の空には桃色の雲 目指して歩いてゆこう耳が痛い 千切れそう 心は脆い 千切れそう西
2020年3月19日 23:14
壹、キンコンカンコン体と心を融解する作業些細な体と些細な心ナイフのような音楽衝撃映像揺さぶりガムランの音マッキントッシュの起動音さすらい人の笛鐘貳、式場は埋め尽くされている美しい水色フランス語の歌声恙無く執り行われる儀式太陽と月を殺し海と山をぶつける太陽と月を殺し海と山をぶつける暖流と寒流の鬩ぎ合いダルメシアンの吠え声
2020年3月14日 23:02
涙に浸った睫毛が瞼へ貼り付いた時時計の針は記憶を失って彷徨うであろう唐草模様は誰一人として逃がさない無駄な足掻きはやめて洗濯物の渦の中へまゆらぎがけたゝましく鳴いてゐます眼鏡を捨てた時に味わったこの衝動は罪だと言われる街灯が点滅をする度毎に全部が始まり気付く間も無く全てが終わっている頬に赤みを差さねば外にも出られないこの苦痛は何処から芽生えたのだろうタイダイ染は宇宙