どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は森岡毅さん。

森岡さんはマーケティング会社、株式会社刀の代表をされている方です。経営危機に追い込まれていたUSJにジョインし、その経営をV字回復させたことでも有名な日本屈指のマーケターです。

林先生の初耳学に出演されたことで有名にもなりましたね。ご著書も出版されていて、私も読んだのですが非常に分かりやすい文章で書かれており、マーケティングのこと、人生のこと、自分の強みの見つけ方など、多くの学生や社会人の参考となる内容ですので、ぜひ読んでみてください。

森岡さんのお話を聞いて感じたことは、何事もまずは"考えること"から全ては変わっていくということです。森岡さんが伝えてくださる結論も非常にシンプルでした。

理屈というよりは、人間の不思議な側面についてお話されていました。追い詰められて重圧がかかると、自分自身も意識していない遺伝子が覚醒したり、アイデアの神様が降りてくることがあるんだそうです。

森岡さんはある時期、2013年度を生き延びるためのアイデアを考えて、来る日もくる日もパーク内を歩き回っていたそうです。

そんな中ある日、不思議な夢を見たとのこと。

昼間に見た「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」というジェットコースターが、逆再生されている映像が夢に出てきたそうなんです。その瞬間森岡さんはバッと跳ね起きて、「これだっ！」と心の中で叫びながら、すぐに枕元に置いていたノートに書き留めたとのこと。

こうして誕生したのが、後ろ向きに走るジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド〜バックドロップ〜」なんですよね。これなら大きな投資も不要で、既存のレールを用いて開発ができ、話題性もある。

当時社内の反対もあったそうなんですが、技術陣の献身的な努力があり、無事に2013年春にオープンしたんですね。

その結果として、見事大人気アトラクションとなり、3月21日には最大9時間40分待ちという、当時日本のアトラクション史上最大の待ち時間を記録したそうです。

森岡さんのお話やご著書を見ていると、いつも論理的にアイデアを導き出しているのかと思いきや、まさかの夢で出てきたものをアイデアにし、それがUSJという大企業の経営を救ったとのことで、神秘的で運命的だなと感じますよね。

余談ですが、世界的ロックバンドのビートルズの有名楽曲「Yesterday」もポールマッカートニーが夢で思いついたメロディーを楽曲にしたそうですね。夢って侮れないなと思いました。

ただこういう運命に巡り会えたのも、森岡さんが日頃から必死になって考え続けたからですよね。ヒンズー教由来の教えで以下のようなものがあります。

はじめの「心」の部分は「考え方」とも言えます。常に考え続けたからこそ行動が変わり、結果が変わっていくという教えです。どんな運命も、その根本には考え方の変化があるものです。

忙しい日々でなかなか自分のことをゆっくり考える時間がない方も多くいらっしゃると思いますが、たまにはゆっくり自分について考える時間を設けてみるのもいいかもしれないですね。自分の運命を変える考え方に行き着くかもしれません。