土井隆義『友だち地獄』
このnote記事は土井隆義氏の「友だち地獄」という本を踏まえての文章である。この本は若者の人間関係について述べられた本である。以前では親友とは互いの対立や葛藤を経験しながらも、訣別と和解を幾度と繰り返す中で、徐々に揺るぎない関係を作り上げていけるような間柄を指しているものであったが、現在(この本は2008年に書かれた)では、絶えず場の空気を読みながら、友人との間に論争をつくらないように心がけるような対立の回避を最優先にするような人間関係(「優しい関係」と呼称)となってしまって