記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

人生観を広げてくれる映画『PERFECT DAYS』

昨年は、新年に『そばかす』という映画と出会い、私の人生に寄り添ってくれるような作品に出会えた年。

そして今年も新年早々素敵な映画に出会えた。
そう、役所広司主演の『PERFECT DAYS』という映画だ。

観た後すぐは、Filmarksに4.1/5の評価を付けていたが、日が経つにつれて、もっと高くても良かったのかもしれないと思い始めた。


なんといっても主人公の平山さんの生き方が、私には理想すぎる生き方だった。
寂しそうに見える時もあれば、日常のルーティンの中に幸せを見つける姿がとても印象的でまぶしかった。羨ましくも思えた。

トイレ清掃の仕事を丁寧にこなし、仕事後に銭湯行って、行きつけの居酒屋で締める1日。
休みの日は畳の掃除をして、フィルムカメラのフィルムを渡して新しい写真とフィルムを交換し、古本屋さんで本を買うなどする。素敵な女将さんが営む居酒屋へ行ったりなんかもする。

仕事に行く道中、あえてカセットテープで音楽を聴く姿もなんだかよかったし、ラストの長回しが凄く心に沁みた。


欲はないし、変化もない。スマホも持たない生活。ごくたまに周りの誰かの変化で喜怒哀楽することもあるけれど、暫くしてまた日常に戻る。

それなのになんだか凄く魅力的だった。私もこんな暮らしでいいなら、どんな人生でも良いじゃん!素敵じゃないか!って思わせてくれた。

そう思い始め、Filmarksの評価を4.5/5に引き上げた(笑)


私はあんな風にはなかなか生きられないけれど、人生観を広げてくれた。

どんな経緯で平山さんがあの生き方になったのか、多くを語られないところも、より色んな解釈ができて深い映画だと思う。


結婚、子育て、家族を持つことが当たり前と言われるこの世の中。多様性とはいっても、生きたいように生きるのは中々難しい。
そんな悩みを抱える私には凄く刺さった。


新年から素敵な映画に出会えて良かった。
新春朝イチの映画館で観たので若者は少なかったが、人生悩める人には是非見てほしい映画でもあると思う。

とにかく私にとって、もっと気楽に肩の力を抜いて生きようと思わせてくれる映画だった。観て良かった。

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?