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イタリアの夏は喉を潤すスプリッツ一択

Vo.107
別に嫌いになったわけではない。
ただ飲む機会が少なくなったと言っても過言ではない。
仕事柄、ビールやハードリカーの付き合いは多いが、今まではイタリアのどんなシーンにおいてもワインが登場してきていた。
でもここ数ヶ月でイタリアでワインを飲んだというのは本当にない。
イタリア人とお酒を飲んでいてもだ。
じゃ、いったい何を飲んでいるのか? というお話。


ワインメーカーとワイン以外を飲む

ワインメーカーとの付き合いもあるが、それもまたワインを飲まないという。
まぁ、彼らがワイン以外にもベルモットとか作っており、むしろそっちの方が楽しくなっているからカクテルだったりがある。
ビールメーカーと飲んでいても、ビールはもちろんだが、最近はやたらとカクテル。
ちょっと知り合いのお店に行けば、出されるメニューはカクテルの名前がずらりと並んだ後に白ワインもしくは赤ワインとざっくりだったり。
まぁここ最近といっても夏なので、イタリアの夏といえばスプリッツから始まる。

イタリアの夏はスプリッツ一択

もはや昭和世代を代表する一言とも言われる「とりあえず生!」のように、イタリアでは夏になると「とりあえずスプリッツ」である。
ほんと気温が上がってくる春くらいから、テラスに出されたテーブルでこのスプリッツを飲むのがイタリアの夏を迎えたという気持ちになる。
なのでカフェやバールではスプリッツ一択である。

スプリッツのレシピは意外と簡単で、3:2:1の割合で覚えておくといい。
つまり、プロセッコ(スパークリング白ワイン)3:アペロール2:炭酸水1である。

イタリアのいわゆるスプリッツは、アペロールを使用するが、ビターなものであればなんでもいいのでこれは好みの苦味がありオレンジ的な要素があるビター(アマーロ)であればいいとは思う。プロセッコもライトなスパークリングでも良いし、白ワインにして炭酸水を足すというのもありだ。
その塩梅はカクテルなので、独自の好きなレシピで楽しむのもよし。

「ようこそアペリティーヴォの都へ」というカンパリの広告。
これは2015年のミラノ マルペンサ空港の荷物受け取り場所の広告。
これぞ広告というインパクトを私に植え付けてくれたので、写真を大事にしておいたもの。

イタリアのバールでもアペロールでしか提供しないバールもあれば、「カンパリにしますか? アペロールにしますか?」と聞いてくる場合もあるので、これは特に決まりというのはない。つまり美味しければそれでいいのだ。

一方、レストランになると、スプリッツを選ぶよりも、クラフトビールで始まったり、スパークリングワインではじまったりする。
つまり、食事の前のアペリティーボ(食前酒)の文化として楽しむ。

とにかく一杯目はカクテルが増えてきたイタリア

あちこちのバールで夕方をアペリティーボしながら楽しめるのはイタリアの醍醐味なのだが、やはりここでいただくのはカクテル。
私は最近特にネグローニファンになってしまったので、あちこちでネグローニをいただく。すっきり炭酸が欲しい場合は、アメリカーノというカクテルをいただく。

ローマの屋上テラスで。
お客様にはスプリッツをすすめ、私はアメリカーノをいただくという図。

カクテルとイタリアはなかなか結びつかないイメージだが、意外と結構イタリア発祥のカクテルが多い。

でもあまりにも気温が高くなってくると、とりあえずスプリッツをぐいっと飲んで、次のカクテルへと流れる。
もはや本当に「とりあえずスプリッツ一杯」なのだ。

早速本日も北イタリアに限らず、イタリアはアフリカの熱波にやられているので、夕方ごろからスプリッツを飲みたい私がいる。
トリノは現在34度、ローマが43度、リミニ近郊は45度、そしてサルデーニャは49度を超えるらしい。

あつい・・・。

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