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Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
皆様「Starlink衛星」をご存知でしょうか。
イーロン・マスク氏率いるスペースX社が手掛ける衛星インターネット接続サービスの人工衛星です。航空・宇宙ファンなら周知のものですね。

スペースXがさらに52基のStarlink衛星の打ち上げに成功
2021年5月18日 Tech Crunch
SpaceXの衛星ネットサービス「Starlink」、予約受付を開始
CNET Japan

「今更ネット接続事業?」と思う方もいるかと思いますが、未だネット接続が自由にできない人数が世界人口の40%以上、30億人ほどいるというのが現状です。2020年になってようやくネット普及が50%を超えたとニュースになった程なので、世界的に見ればまだネットは全然普及していないんですね。

理由は現在の通信方式とコストの兼ね合いです。
現状は主要プロバイダが地上・海底ケーブルを敷設し、基地局整備をして通信サービスを提供するか、ケーブルを敷けないエリアは衛生を介して通信回線を提供しています。(聞いてるだけでかなりコストかかりそうな話ですね)

サービス利用者が多いエリアであれば問題ないのですが、そうでないエリアは採算が合わないので、サービス提供エリアがどうしても限られてしまっていました。

人工衛星

この課題を解決するために動いているのが今回の「Starlink衛星」です。
計画では最大42,000基の衛生を打ち上げ、世界中どのエリアでもネット接続を可能にすることをミッションに、今とんでもないペースで衛生を打ち上げ続けています(壮大;゚Д゚)。

2018年の初打ち上げから順次打ち上げており、現時点で既に1,500基以上のStarlink衛星が地球を周回しているようです。直近は8日に1回ペース(1回当たり約60基の衛星を搭載)で打ち上げ続けてるようです。。。

そして既にアメリカ、カナダ、イギリスなどの一部地域では、β版として通信サービスの提供が開始されているそうで、HPにエリアなど入力すれば見積が取れて、専用アプリインストール後指示に従って進めば利用できるようです。

実際の通信速度が気になるところではありますが、Starlinkが目指しているレベルは10Gbpsとのこと。基準が無いといかほどの速度なのかピンとこないので例を挙げると、

4G回線:75Mbps〜100Mbps
    (国内キャリアで最速のソフトバンクは最大通信速度838 Mbps)
5G回線:10Gbps(将来的には20Gbpsまで向上する可能性も)

※1Mbps:1秒間に1Mb(メガビット)
 1Gbps:1秒間に1Gb(ギガビット)
 1バイト=8ビット

ぐらいです。全世界で5G並の速度で通信をできるようにするぞという目標のようです。現状のβ版は70~130Mbpsで、ぎりぎり4Gに認定される通信速度です。日常でネット接続している人からするとやや遅く感じるレベルかもしれません。

とはいえ今のペースで打ち上げを続けていれば、衛生1基あたりのカバーエリアが縮小されるので、近いうちに改善されるものかもしれません。

支払い

宇宙ビジネスがついにコンシューマー向けに展開されてきているのはゾクゾクしますね。市場規模は2040年には1兆ドル規模になると試算も出ているので、各社の宇宙関連事業への出資も加速しているようです。

長期的な宇宙ビジネス市場規模の試算
2019年3月1日 株式会社NTTデータ経営研究所

昔どこかのシンクタンクか証券会社が衛星写真で石油の備蓄量を調査し、投資判断をしているなどという話もあったので、衛星を使った様々なビジネスが今後出てくるかもしれません。

宇宙開発 夢のある話です。

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