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捨てられないお土産

きっと、ずっと、忘れられないお土産がある。

私がとある国にいた際に最初にできた

友達からもらったお土産のことだ。

その人と私はアートギャラリーで言葉を交わし
その後連絡を取り合うようになった。

2度目に会ったある日、
「明日から日本に行くんだけど、お土産は何がいいかな?」
と尋ねられた。
「本を何冊か...」と言い、前言を撤回。
よく考えたら日本語を母国語としない人が日本の本屋に用事があるわけないし、限られた時間を本を探すことに費やせるわけもなかった。


帰国したその人は、少し困った顔をしながら、
「これ…」と一冊の本を渡してくれた。
「君のことはコーヒーと本が好きということしかわからなかったから
気に入ってくれるかどうかわからないけど...」

本の内容も素晴らしかったけど、
その気持ちが何より嬉しかった。
好きそうなものを考え、
喜んでくれそうなものを探し、
私のために時間を使ってくれた。
その全てが愛おしく、
でもこの気持ちを言葉にできない事がもどかしかった。

もう会うことは出来ないかもしれない。
でも、その本を見るたび、その人は私の前に現れてくれる。

そして、私もそんな人になりたいと、いつも思うのだ。

ちなみに、お土産の本はコチラ。

コーヒーの豆知識と共に、
人生の哲学、『今』の楽しみ方、
『今』に目を向け、感じるヒントが書かれています。
朝の読書の時間、休日のカフェで、
一杯のコーヒーを味わいながら
ぜひ読んでみてください。

「その言葉が必要な方に、メッセージが届くように。」発信のための自己投資につかわせていただきます。