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6年前の今頃、これから56時間にも及ぶお産が待っているとも知らずお気楽動画を撮っていた私に言いたいこと

もうすぐ息子の誕生日。
息子は誕生日を心待ちにしている。

あの日からもう6年経つのか。

私は9月21日の午前中破水した。
「え?水だ!これが破水ってやつ?え?う、産まれるの?ヤバ。ど、ど、どうするんの?どうすんだっけ?」
慌てて担当の助産師さんに電話した。
夫が運転する車の中で寝ながら自撮りで動画を撮った。「もうすぐ産まれまーす!がんばるよー!」とか言ってる私。
おいおい、お気楽ではないか。
これからあなたは56時間もがんばることになるんだよ。

私は、息子の妊娠中はそれはそれは優良妊婦だった。ヨガに通い、食事にも気を付けて、毎晩夫と散歩した。息子の名前は生まれる前から考えてあってお腹の息子に話しかけるときは名前で話しかけた。

が、しかし。だ。

助産院に着いて早速陣痛が始まったがぜーんぜん生まれない。ただただ陣痛な続くだけ。
はるばる長野から実家の父と母が慌てて来たが余裕で間に合ったっていう。父は仕事で一回長野まで帰ってまた来たっていう。

いよいよ生まれないので助産院から病院へ救急搬送。
救急車に乗るとは思わなかったわ。
でもせっかくの救急車も陣痛でそれどころではない。

病院についてもなかなか産まれない。
48時間経っても生まれない。さすがに陣痛48時間って体力的に限界超えてて、声が震えちゃうんだよね。普通にしゃべる声が震えるの。

50時間超えたあたりから左足が痛み始めたんだよね。陣痛の合間に左足が陣痛並みに痛いっていう。

前にnoteにも書いたけど、お産の体勢が膝立ちが長くて痛めちゃったんだけど、お産の後お医者さんに「一生車椅子」宣言されたってやつ。

そして最後の最後は吸引で生まれた息子。

やっと、やっと、やっと産まれて、やっと我が子に会えて、最初の言葉は今でも覚えてる。

「こんにちは、セイタくん。私がママです。よろしくね。で、こちらがパパです。で、こちらが助産師さんの小林さんです。で、こちらが、、」と自己紹介をさせてもらった。

結局私のお産は長時間レースで、左足の激痛のおまけ付きだったが、世間の類にもれず、そんないたみはもう忘れてしまった。しかももう一回経験しても良いとさえ思う。

56時間前お気楽動画を撮っていた私に「それでいい。」と言いたい。
どんなに痛くても、どんなに苦しんでも、忘れる。
これからも私はお気楽でいたい。

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