118 アメリカの大学の個人面接はさまざま。(1) 一般的な面接。
入試担当者との面談は、 すでに面接だった。
アメリカの中規模〜小規模な大学の場合、個人面接がよくあって、それも必ずしも出願してからとは限りません。
出願前、大学説明会が終わった後などに各大学の入試担当者と面談するのは、すでに個人面接が始まっていたようなものだったんです。
これは後になってみてわかったことで、その時はまったく知らず、ただ説明を聞くだけだと思っていました。
だって日本人の感覚で「面接」っていうと、まず決まった日時に一斉に行われるものじゃないですか。
順番に部屋に入って、厳しい面持ちの面接官の前に座り、背筋を正して質問に答えるっていう、緊張しかない堅苦しいものですよね。
ところが、アメリカ人はものすごくラフ。
日程や場所が決まっているわけじゃないし、話し方も普通に世間話をする感じと変わりません。
でもその中で、大学側が欲しい生徒かどうかがちゃんと見定められていて、合否の重要なカギとなっていたのでした。
カフェでの面接。
一般的な面接は、出願の後に大学から連絡が来て、日本に住む卒業生とカフェで会って話をしたりします。
これも場所がスタバとか普通のカフェなので、とっても気楽な感じだそう。
しかも面接をしてくれるのは、まだ大学を卒業してそれほど年数が経っていない人のことが多いので、高校生としては緊張せずに話ができるようです。
娘に聞くと、主に以下のようなことが確認されたそうでした。
・ 出願エッセイの内容について
・ 課外活動について
出願時に書いたことが本当かどうか。
具体的にどんなことをしたのか。
そこで学んだことは何か。
などなど、まずは書類上に書かれていることと照らし合わせながら、確認されるんでしょう。
他にも、なぜこの大学に入りたいか、入学してどんな勉強をしたいかなども、もちろん聞かれたと思います。
そんな話をしながら、本人がどんな人物か、英語力や大学にふさわしいかどうかもチェックされているようです。
「でも、めっちゃ普通におしゃべりしてる感じだよ。
うまく話せたと思うけど、わかんない。」
と本人は言っていました。
本当にカフェでの雑談のようなノリなので、果たしてうまくいったのか、気に入ってもらえたのかどうかは不明なよう。
面接がない場合。
最近は、オンラインの面接も増えているかもしれません。
オンラインの場合は卒業生とは限らず、現地から大学の入試担当者が面接をしてくれることもあるようです。
ただ、面接は必ずあるものかと思ったら、行われないこともありました。
「あの大学は面接いつなの? まだだよね?」
「うん、まだ連絡来ないよ。」
なんて言ってたらそのまま連絡がなくて、たいてい不合格でした。
書類審査の時点で落とされていて、面接の必要はないとみなされたんでは。
そういう大学とは、事前のコミュニケーションを取っていなかったので、やっぱり出願前から積極的に入試担当者とコミュニケーションを取っていていくことが大事なんだと思います。
これが日本の大学と大きく違うところ。
日本では考えられないことだけど、ただ出願して合否を待つ、受け身なやり方でなくていい。
どれだけこの大学に入学したいか、出願前から、そして出願した後も連絡するなどして、熱意を見せていくべきなんです。
それについては、こちらの有料記事をどうぞ。
こうした一般的な面接とは違うタイプの面接もあったので、次回から2回にわたってお伝えしますね。
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