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111 アメリカの大学受験の推薦状は、信頼関係が大事。

自分のよさをわかってくれている先生に。


娘が推薦状を書いてもらう人の候補は、まずアメリカの大学の進路指導を担当してくださっている校長先生。
推薦状の書き方はもちろんよくわかってらっしゃるし、入学前から何年も見てきてくださっているので、間違いないはずです。

あと2通を誰に頼むかが、難しい問題でした。

「お世話になってる人で、誰かいないかねぇ〜?」
と娘と考えていて浮かんだのは、中学2〜3年生の夏休みに映像制作を教わった大学の教授や、課外活動の高校生版TEDでお世話になっていた他校の校長先生、そして3ヶ月交換留学したアメリカの高校の先生たち。

でもどの人も、推薦状を書いてもらえるほど娘のことをよく知ってくれているか、というと・・・。

やはり、あと2通は普段お世話になっている学校の先生方にお願いするのがよさそうでした。


娘がまず選んだのは、担任の先生であり、出願エッセイも最後まで面倒を見てくれた英語の先生。
アメリカの高校に留学する時にはカチンコをプレゼントしてくれ、どのくらい映像制作が好きで、日本やアメリカでどんな作品を作ってきたかまでわかってくれています。

もう1人は誰にお願いするか。
美術の先生にお願いしようか・・・と考えたあげく、中学・高校の5〜6年間、理科や社会を教わってきた、隣のクラスの先生にお願いすることに決めたようでした。

アメリカの大学を出てらっしゃるし、長年見続けてくれていることと、何より「ポジティブなことを書いてくれる」と思えたからだそう。


先生との関係が大事。


そう考えてみると、先生との絆や信頼関係っていうのも、推薦状のためには大事ですね。
推薦状はある種、先生にとっての出願エッセイみたいなものかもしれないから。

出願エッセイで入試担当者の心を動かすための大事な部分は、具体的なエピソードです。
推薦状も同じで、ただ「優秀な生徒で」というような抽象的な文章では説得力が出ないでしょうから、生徒の具体的なエピソードを書く必要があるはず。

それが書けるほど、先生が生徒のことを見てくれているか、ですよね。


生徒の側も、どの先生ならどんなことを書いてくれそうかが予想できて信頼が持てないと、推薦状を頼めないのでは。
書いてもらった推薦状を読むことはできないからです。
(確か出願用のサイト、コモン・アプリケーションにそのままアップしていただいたと思います)


娘の学校は1クラスが20人以下で、高校は2クラスしかない小さな学校だったので、これは思わぬ利点でした。
クラス担任は2人ずついて、一人一人の生徒をよく見てくださっているから、きっといい推薦状を書いていただけたんじゃないかと思います。

ひょっとしたら、先生にとっても生徒に推薦状を依頼されるっていうのは、責任重大で面倒だけど、名誉なうれしいことなのかもしれません。


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