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骨盤の評価⑥

前回までに骨盤の前傾・後傾の際、どの関節が協調して動いているのか?どの筋が働いているのか?を整理しました。機能解剖を整理することで、評価項目が1つ1つ明確になり、目的を持って評価に臨めます。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
では、その骨盤前傾・後傾を評価していく場合、どの様な人が対象となるのでしょうか?本日はスクリーニングの評価について整理していきましょう。


1 特徴

骨盤を評価する際に必要なスクリーニングは、マルアライメントを評価することです。マルアライメントとは「アライメントが崩れた状態」=「骨の配列が崩れた状態」です。
骨盤周囲のマルアライメントを評価する場合は、主に2つの項目となります。
① 姿勢分析
② 腰椎骨盤リズム

2 どう稼働しているのか?

姿勢分析をする際には、耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部ー外果の前方が一直線に配列されているかを観察することにより、固有背筋や体幹屈筋群の筋力、骨盤・腰椎の湾曲状態を予測する事が可能となります。
下の図のように円凹背であれば、骨盤は前傾が過剰となり、腰椎が過伸展になっている事が予測できます。

3 実際の評価方法

では、耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部ー外果の前方が一直線ではない場合、次に骨盤の状態を把握しいていきます。
その方法は
肢位:立位
①上前腸骨棘を確認
②上後腸骨棘を確認
③上前腸骨棘と上後腸骨棘の高さの差を確認

その差が
3横指以上は骨盤前傾の増大
2横指未満は骨盤後傾の増大

4 まとめ

姿勢を評価する際には、なぜその姿勢を評価するべきか?を理解し、そしてランドマークを正確に触診できる事が重要です。それにより、機能解剖と触診と臨床が結びつき、臨床で生かせる評価となります。
ぜひ、一度ご自身でも機能解剖と触診を確認してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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