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体幹の評価①

前回までに10回に渡り骨盤周囲の評価方法について整理しました。臨床でなぜ骨盤の評価をするべきか?が機能解剖から理解ができ、評価をする際に目的が明確になりました。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回からは体幹を見る際に注目するべき筋について整理していきましょう。


1 どう可動しているのか?

まず体幹の筋で注目するべきポイントはとして、脊柱は立位や座位といった抗重力環境下で椎間関節、椎間板、靭帯といった構造的な支持機構に加えて筋収縮で直立位を保っている、という点です。
さらにその筋はローカルマッスルとグローバルマッスに分かれます。
ローカルマッスルは、多裂筋や大腰筋は椎骨と付着する部分も大きく、抗重力下で脊柱を一定の形に保つことに貢献しています。
一方で脊柱起立筋群のようにグローバルマッスルと呼ばれる筋の役割は骨を動かすこと、つまり運動性への貢献しています。

引用:(c)teamLabBody
引用:(c)teamLabBody

2 特徴

まずはローカルマッスに注目しましょう。
注目する筋は多裂筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋の4つであり、コアユニットと呼ぼれています。
コアユニットは腹部を上下・左右・前後から包み込んでおり、腹圧内圧を高めるのに貢献しています。腹腔内圧は体幹伸展筋力を補助し、体幹安定性を高めるといえます。

つまり体幹の安定性を評価する際、コアユニットにも注目することが重要です。

3 実際の評価方法

実際にどう評価するのか?私は前方リーチで評価します。
前方リーチでは、何センチ前方にリーチできたか?ではなく、姿勢(特に骨盤周囲)は崩れていないか?をチェックします。
前方にリーチをした際に骨盤の前傾が保てない場合、コアユニット(とくに多裂筋)の筋力低下を疑います。
方法として
①端座位での前方リーチング
②体幹の崩れの有無を確認

4 まとめ

機能解剖を理解することで、今まで学んだ評価法と評価の目的がつながります。つまり基礎と臨床が結びつ蹴られます。
一度機能解剖をご自身でも確認することをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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