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スーパーマンって退屈になりやすいよね(by ジョージ・ミラー)

『マッドマックス』シリーズで知られるジョージ・ミラー監督の言葉が深いです。

Everyone has different taste on Superman, Grant Morrison depicts him as this kind of scientist explorer, he's also been an alien, an immigrant. I was wondering what's your take on that character considering you were close to directing a movie with a minute.
George Miller:
Superman is potentially a very boring character because he has no faults. So, you really have to find whatever his demons are really to get an internal conflict guy. Somehow you've really got to do that. Whether that’s by an external agency or something deep inside himself. You need that conflicted character.
And that's what made the Greek god so great, I mean, there were some blow the head they were jealous, they were vengeful, they were hubristic, they had all these things for them.
And, that's why Batman is such an interesting character because he is a human. And, he is just like us he is much more relatable in someone who is just perfect.
皆がスーパーマンに対して異なるテイストを持っています。グラント・モリソンは科学者として描きましたし、彼は宇宙人でもあるし、彼は移民でもあります。私が気になっていたのは、あなたはどんなキャラクターを描こうとしてたのかです。あなたがもう少しで彼の映画(ジャスティスリーグ)を撮影する所だったと思うとね。
ジョージ・ミラー:
スーパーマンは潜在的には非常に退屈なキャラクターだ。なぜなら彼には非の打ち所がない。彼の作品を撮ろうと思ったら葛藤する男の中に存在する悪魔を見つけなければならない。本当に。それは外部からの働きかけが原因でもいいし、彼の内面の深い部分でも良い。そうして葛藤するキャラクターを作る必要がある。
それがギリシャ神話の神々が素晴らしい理由でもある。つまり、彼らは嫉妬に駆られたり、復讐心に燃えたり、傲慢になったり、そういった要素が全て彼らの中にはあるんだ。
そして、同じくバットマンが興味深いキャラクターである理由だ。なぜなら彼は(神ではなくて)人間だからね。そして、彼は私達と似ていて私達と共通点があるように感じるんだ、周りの完璧な人達(スーパーマンなど)に囲まれることでね。

YouTubeに元動画もありました。

スナイダーが監督するようになってから、DCコミックファンやヒーロー映画ファンの間では「スーパーマンらしさ」についてよく議論されるようになりました。この手の議論は大体平行線を辿るのですが、スーパーマンのコミックの出自に着目するか、映画として魅力的な物語を求めるか、のどちらに立つかで意見が割れるといった所でしょう。

ここでミラー監督が言っているのは「スーパーマンはコミックブックのままに作っても芸術または文学として退屈だから、外部要因でも内部要因でも良いから彼の悪魔を引き出す必要がある」という内容であり、スナイダーが『マンオブスティール』三部作で臨んだアプローチと同じであることが分かりますね。映画とは、コミックブックの映画化である前に、魅力的な映画として追求するべきだ、という考えだと言えるでしょう。

マンオブスティール:クラークの内面の葛藤
ジャスティスの夜明け:ブルースの外敵への警戒(復讐心)
ZSJL:ヴィクター、バリー、アーサーそれぞれが抱える葛藤

スナイダーカットは葛藤する主人公たちに示される「選択」が幾重にも折り重なって、深い感動を呼んでいました。これについては別記事にまとめたので、興味があれば読んでください。

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了。

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