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【鉛】実は誰もが無意識に溜め続ける体内鉛(Pb)の毒性

鉛は、世界でもっとも多くの人が影響を受けている化学物質で、その数はじつに1800万~2200万人にのぼる (2010年ブラックスミス研究所/カナダ)。

その歴史は6000年前のローマ時代にまでさかのぼることができる。
その頃から水道管食器顔料、貨幣、そして鉛から甘味料を作り、ワインや料理に多用していた。日本においても、弥生時代の遺跡から鉛を精錬した跡が発見されている。

中世以降も、鉛を釉薬にした磁器、 高濃度の鉛を含むクリスタルガラス、また歴史を一変させた活版印刷でも鉛が大量に使用されていた。

さらに近代になると、 化粧品や薬品、 缶詰を封入するときのハンダや、戦争で大量に消費される銃弾などに鉛は使われてきた。

ベートーベン、ラファエロ、 ゴッホなど、 その死に鉛中毒が疑われる偉人たちもたくさんいる。

鉛は、古くからその毒性が知られている。
鉛は酵素の働きを妨げ、 造血機能を阻害し、体内蓄積性に優れている

その毒性は、腹部の疝痛、 運動神経の麻痺、貧血、腎臓障害、 中枢神経障害を引き起こす。特に、子供に関しては、ほんの少しの量でも存在するだけで毒性影響があるといわれ、最大の警戒クラスにある。

有害金属の中でも飛びぬけて猛烈な毒性をもち、現在では南極の氷床にまで汚染が広がっている鉛だが、その有用性から現在もガラスの添加剤、鉄鋼に使われる赤い防錆剤、 鉄道、ガソリンタンクやオイルタンクなどに使われています。

また、かつて張りめぐらされた鉛の水道管は、徐々に交換が進んではいるが、いまだに各地で家庭まで水を運ぶ水道管として利用されている。

【汚染源となり得るもの】
◆鉛水道管からの溶出
◆工場排水の混入
◆自動車の蓄電池
◆PVC(プラスチック)
◆クリスタルガラス
◆陶磁器
◆飛行機の排ガス
◆ガソリンタンク・オイルタンク
缶詰のハンダ
◆白髪染め(一部の外国製)
◆化粧品

◆印刷インク
◆タバコ
◆塗料
◆大気汚染
◆安価な輸入玩具
◆安価な金属製アクセサリー類
◆喫煙
◆殺虫剤

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