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【1】 日本人口腔外科医がミャンマーに暮らし始めました

 みなさまこんにちは。国際医療NGOジャパンハートに所属し、ミャンマー口唇口蓋裂総合治療プロジェクト専門家の口腔外科医、岸直子と申します。日本ではなかなか体験できないであろうミャンマーでの日々のささやかな出来事をゆるくお届けするのもいいかもなと思い立ち、カタカタと仕事をしている風でキーボードを叩いております。”昼休みなのに真剣な顔をして一生懸命仕事をして、やっぱり日本人は勤勉だなぁ”と現地スタッフは思っているかもしれません。ごめん、日記書いている。
 


ジャパンハートヤンゴン事務局の看板


 実は文章を書くことにやや不安があります。というのも国語は大の苦手だったのです。小学校の通信簿は常に5段階評価の2。高校の模試では県内で下から2番目という快挙を成し遂げた経歴があります。当時偏差値は各教科とも棒グラフで印字されて成績表が返ってくるのですが、最低ラインが25なので23であった私の偏差値は印字されず。最初はミスプリントだと思い込み意気揚々と職員室に駆け込んで、「先生ぇ!国語だけ印字されていません、これ業者のミスプリントですよね!」と得意げに詰め寄ったところ、「よく見ろ。オメェの偏差値23、最低ライン25。低すぎて印字されなかったんだよっ」と呆れ顔で言われちゃった。思いっきり恥ずかしかった。ダセェな、私。

 言い訳を申し上げますと、私は幼稚園から小学校3年生までの4年間イギリスに住んでおり、現地校に通っていたゆえ日本帰国後9才にして初めて五十音とやらを知りました。なので国語のベースが全くできていないのです。

 長々としたお見苦しい言い訳はさておき、私は2023年2月4日にミャンマーはヤンゴンに降り立ちました。日本を出た時の気温は0℃、到着した時の気温は38℃。ただでさえよくバグる頭が一周回って正常になりそう。いや一周回ったら同じだぞ。


ヤンゴンのとある街かど 暑そうでしょ…

 空港を出ると一気にむわんとした空気が私を包み込む。アツい国ミャンマー。出発地の関空で、トランジットのハノイ空港で、数々のやらかしハプニングを乗り越えてやってきた私にはなぜか優しく感じた風でした。これから起こるあれやこれやも知らず、迎えに来てくれたスタッフに「いやぁ、暑いですねぇ、よろしくお願いしま〜す(にこり)」なんて呑気に当たり障りのない挨拶を交わせるのも今のうちだぞ、とあの時の私に言ってやりたい。ふわっ生きていけると思うなよと。そんなこんなで私のミャンマー生活は始まったのであります。

 最初の写真はヤンゴンの寝仏様。目がステキです。


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