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アイコン

来年の展示に向けて制作に励む日々です。
写真の展示の時は本当にギリギリにならないと動かなかったことが嘘みたいです。
だってまだ2ヶ月くらい先だし、来年だし。

作品と並行して展示のための準備も進めてます。
その中で展示の告知や会場でのプロフィール掲示に使うためのアイコンをコラージュで作ってみました。
最初は普通にセルフポートレイトを使おうと思ったのですが、どうせならコラージュにした方が今回の展示には合っているんじゃないかと。
それに少しでも多くのコラージュ作品を創ってみたくなったと言うのが、正直な重いかも知れません。

元の写真はこれです。
今年の4月に福岡の能古島で撮ったものです。
バックにあるのはコンクリート桟橋跡で、戦前にあった採石場から石を船に載せるための施設の廃墟です。
干潮の時に磯伝いに歩いて行くしかアクセスの方法はないので、潮汐表で干潮の時間を調べて現地に向かいました。
この写真をベースにしてコラージュしたのが下の画像です。

同じ場所の写真とは思えないくらいに雰囲気が変わりました。
大変だったのは猫。
25mm×30mmくらいの大きさで、脚の間とか尻尾とか細かいので慎重に鋏を入れました。
左下隅と右上隅の丸いのはマスキングテープの包装に貼ってあったシールを流用しました。
画材以外も使えるものは何でも使うのは楽しいです。
咄嗟にこれは使えるってひらめきが大切なんじゃないかな。
左の真ん中よりちょっと下にあるのは、レトルトカレーのパッケージのホタテの写真を切り抜いたものです。
左下の黄色い物体は稚内港の近くで見つけた廃タンクで、錆びた螺旋階段とそのサビから垂れた跡が実に味わい深くて、ここでも強風が吹き荒れる中で急遽セルフpートレイトを撮りました。
その写真をパンチングして穴を開け、端をライターで炙ったのです。
左上にはコットンを貼り付けたのですが、スキャンの画像だと残念ながらほとんど分かりませんね。
上の穴はベースのプリントに開けて、裏から3色に塗った紙を貼ったもので、直接ペンで描くより立体感が出るの、ひと手間かけました。
アイコンでは全くその努力は報われませんが、多分展示の時は会場に現物を飾ると思うので、生のコラージュを見ていただきたいです。

アイコンになるとかなり小さくなるので、こんなに凝っても仕方ないのですけど、やりたいんだからやってみた自己満足の世界です。

2024年の1月4日から10日まで、デザインフェスタ原宿ウエストのアートコーナーで皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
なお最終日は搬出のために19時終了となります。

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