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コロナ禍のHR➃ ネガティブは感情だがポジティブは意志だ

先週の土曜日の夜は100人参加でのオンラインイベント「オンラインシアターモールinモールナイトニッポン 全員で愉しみながらオンラインでの学びの可能性を考えよう」でした。本当に全員で愉しみながら、オンラインでの学びの可能性を考えた場になりました。音楽座ミュージカルの皆様をお招きして、彼ら彼女らがこの半年間取り組んでいた、リアルで与えていた感動と学びをいかにオンラインで再現するか、オンラインならではのものに変容させるかの旅を一緒に体感した90分でした。大切なのは、未曽有の危機であるコロナ禍で、思考停止に陥らずに前を向き、そしてとにかく一歩を踏み出せるかどうかであることをあらためて実感しました。未曽有の危機は、未曽有の変革期でもあります。今までが失われる郷愁に浸るのではなく、今は何ができるのかを考えることがすべてです。

「ネガティブは感情だが、ボジティブは意志だ」

音楽座ミュージカルの藤田さん(たまさん)から伺った前代表の言葉です。緊急事態宣言下、ほとんどの人がネガティブな感情に押しつぶされそうになったことでしょう。それに飲み込まれてしまうか、意思をもってポジティブサイドに一歩踏み出したのか、それが半年後の今に大きな差になっています。ミュージカルの公演も、稼ぎ時の新入社員研修も、一気に失ってしまった音楽座ミュージカルの皆さんは、ネガティブであることをある意味、選択することが許されずに、ポジティブに歩み始めたのかもしれません。

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翌日の日曜日、キャリアカウンセラーの資格であるGCDFの授業がありました。逐語指導といって少人数のゼミ的に自分のカウンセリング・ロープレの逐語を持ち寄って指導を受けるというコースの中でも最もハードな1日です。GCDFでは関係構築のフェーズで、相手が言ったことと、(言葉にはしなかったけど)言いたかったことをとらえることを徹底的に学びます。相手は「何について」話しており、その言葉には「どうだ」という内側の気持ちがあるのかとうスキームでとらえます。そして「気持ち」には単に嬉しい、哀しいといった感情だけでなく、「知」「情」「意」の3つがあるととらえます。「知」はその人の考え、「情」はいうまでもなく感情、「意」はその人の意志です。「ネガティブは感情だが、ボジティブは意志だ」で語られる「感情」も「意志」も実はその人の「気持ち」であることには他ならないのです。本当に厳しい状況に陥った時、まずはその人の「ネガティブな」「感情」にしっかりと寄り添うことは何よりも大切です。そして、応答を繰り返す中で心の中に小さな光が見えてくる…。それを言葉にすることによって、ささやかではあるけれども「ポジティブな」「意志」につながっていくような支援ができれば素晴らしいな、そんなことを考えました。音楽座ミュージカルの藤田さんが語られたもう一つの名言に「一寸先は光」という言葉がありました。「ポジティブな意志」こそが暗闇で輝く光なのかと感じました。

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※写真は「永楽」秋田。すべてのアテに合うカレールー。食べたいメニューだらけの至福の食堂だ。


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