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地盤ネットデジタル伝承碑 ~平成28年熊本地震~

熊本地震から8年「教訓と記憶をつなぐ」

 平成28年(2016年)4月14日・4月16日に、震度7の揺れが28時間以内に2度発生するという歴史上、類を見ない横ずれ断層型の大規模地震が発生しました。

【被害概要】

 272名の尊い命が失われ、負傷者2,738人、20万棟近くの家屋被害が発生しました。熊本城の倒壊、土砂災害や幹線道路が寸断されるなど、甚大な被害を受けました。

地震の震源および規模等
(出典元:気象庁HPより)
震度分布図(出典元:気象庁HPより)


熊本県のシンボル「熊本城」も大きな被害を受けました
(出典元:内閣府HP防災情報ページ)
地震による大規模な土砂崩れで阿蘇大橋が崩落しました
(出典元:内閣府HP防災情報ページ)

熊本地震による建物被害の特徴

熊本地震で目立つ建物倒壊の共通要因とその教訓とは

【共通要因】
①地耐力バランスの悪いエリアでの建築(不均質な地盤)
②耐力壁のバランス、柱の配置、上下階直下率の悪い配置計画
③不整形な建築平面計画(重心と剛心のズレ)
④1階窓面積が大きい開口計画、ピロティ形式の平面計画
⑤重たい屋根(土葺きの日本瓦、旧家屋)
⑥表層地盤が軟弱な場合、長周期地震動(キラーパルス)の可能性
⑦建物固執周期と地盤の卓越周期が近い場合、共振現象の可能性

要因① 谷底低地 バランスの悪い地盤
要因② バランスの悪い建物
(出典元:報道)
要因③ 不整形な平面計画
要因⑥ 重い瓦屋根
(出典元:報道)
要因④ ピロティ形式、掘り込み駐車場
(出典元:報道)
要因⑤ 長周期(キラーパルス)による倒壊
要因⑦ 共振現象による倒壊
(出典元:報道)

【教訓】


地盤の特性(揺れやすさ)を知り、建物の構造(固有周期)へ危機意識を持った検討をして、地震に備えることが重要です。

微動探査レポート『我が家の地震カルテ』のご紹介

微動探査※を実施すれば、地震による地盤の揺れやすさをランクで知ることができます。

「我が家の地震カルテ」1ページ目
「我が家の地震カルテ」2ページ目

※微動探査システム「地震eye®」の特徴

微動探査 調査の様子

①地面を掘削しません(非破壊測定)
測定器を地表面に置くだけですので、土の上はもちろんのこと、土間コンクリート面やタイル貼面での測定も可能です。
②調査時に騒音、振動、排気は一切出ません
測定器から音や振動は発生せず、生活環境にやさしい調査方法です。
③1カ所の測定は短時間で済みます
1カ所の測定は20分程度で済みます。

微動探査は振動からの地盤の特性を推測する調査法です。
具体的な地耐力についてはSWS試験を実施する必要がありますが、SWS試験と微動探査とを併用することで、より詳しく調査地の地盤特性がわかります。

地盤ネットは、災害への備えとして
●自分の住む地盤を知ること
●危機意識を持つこと
●備えること

が重要と考えています。

「微動探査」についてのご質問やご相談、見積りなどにつきましては、下記サイトからお問い合わせください。

既存住宅の耐震調査「デジタル耐震チェック」のご相談も増えています。
お住まいの耐震性についてご興味のある方は、こちらの記事をご確認ください。




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