これこそが思春期

中学生の記録を投稿していきます。 小説風に。 いつかこの時期の記録に、泣いたり、笑った…

これこそが思春期

中学生の記録を投稿していきます。 小説風に。 いつかこの時期の記録に、泣いたり、笑ったりしたいです。

最近の記事

関西弁

母さんは関西弁で話す。 しかし、家の中だけだ。 関東圏で暮らす僕の一家は家の中では関西弁。 外に出れば標準語を話す。 母さんが関西人。 父さんは関東人。 先日、母さんが 「分かったわ。関西弁でしか本音がでーへんから関東で1人も友だちでけへんやわ!」 と父さんに話していた。 関東にきて20年以上になる母さん。 20年、しんどかったんちゃう? と僕は心の中でつぶやいた。

    • 恋愛相談

      部活の仲間の1人に節約大好きな セツヤくん(節約くんの略)がいる。 ユニフォームを決めるときも 値段重視で決まった。 鉛筆も、消ゴムも、持てないくらい短くなるまで使っている。 僕はそんなセツヤくんを尊敬している。 頭も良くて、クラスで2番の成績だし。 セツヤくんのおかげでユニフォーム代が安くすんだ。 女子はデザイン重視で選んで、僕たちより若干値段が高かった割に、バックに「〇〇中」とでっかくプリントされてるから結局ダサくなったし。 それを見た時、 あーセツヤくんの主張通り

      • ボーダーラインを越えて

        登校を拒否していた若ちゃんが 教室にかえってきた。 若ちゃんらしくアッサリと。 何もなかったみたいに。 若ちゃんはシレっとしてたけど 相手の奴がみんなに言いふらして(意味分からん)たから クラスの皆んなは知っていて みんな心配してたが、 若ちゃんがシレっとしてたからか、 クラス側も普通だった。本当に普通。 先生だけが変に気を使っているように見えだけだ。 ま、とにかく良かった…。 クラスの男子が 若ちゃんの相手の奴に何があったかしつこく聞いている。 「話せば8時間くら

        • ボーダーライン

          若ちゃんが登校拒否した。 その名の通り 登校を拒否したのだ。 理由はクラスの男子に 「退学しろ」と罵られたから。らしい。 僕からみる若ちゃんは 割と自虐的で、絶対に登校拒否とかしないタイプだと思っていたし、 何か言われてもいつもサラッと言い返すタイプだとも思っていた。 なのに…。若ちゃんはあっさりと学校に来なくなった。そしてそろそろ1週間が経つ。 若ちゃんと仲の良い僕に、若ちゃんを罵った奴が「若ちゃんに謝っといて」と頼んできた。 ふざけるな。 僕の大事な友だちを罵倒

          メイク

          若ちゃんがメイクしてきた。 夏休み明け 生活指導の先生が 「爪キラキラってる奴いねぇがー」と ナマハゲ👹っぽく言ってたけど。 ま、今日は休みの日だから大丈夫か。 どうしたんだろ。 今日、目の周りがキラキラしてるけど どうしたの? と聞いてみる。 なんでも、めっちゃオモロいYouTuberのメイク動画を見てたらやってみたくなったらしい。 ふむ。 いつもより少し目がぱっちりしている。 確かに少しかわいい。少しだけど。 ぼくもちょっとやってみたくなった。 まずはその

          おそろいの覚悟

          若ちゃんが僕と全く同じ靴を履いてきた。 あれ…おそろいじゃん。 若ちゃんいわく、「お母さんが買ってきた」 らしい。 つまり、 僕と若ちゃんのお母さんの趣味が同じだった。 そんな訳でたまたま おそろいになってしまった。 (僕の方が2ヶ月くらい早く履いてたけど) 僕も若ちゃんも、 ハハハ、若ちゃんママと僕、趣味同じ〜! と笑い合い全く気にしてなかったのに。 クラスの奴から 「おまえら付き合ってるよね。」 「絶対そうじゃん」とか言われた。 不快だわ。 帰って母さんに話

          なんであんなにキライだったんだろうね。

          今でこそ、めちゃくちゃ仲がいい若ちゃん。 だけど、小学生のころはお互いキライ合っていた。 今でもお互いに 「あの頃、ホント きらいだったよね。何でだろうね。」と言って笑い合う。 中学生になって同じ部活になって 同じ目標が出来たからかな? 同じ推しグループがいる事が判明したからか? とにかく、不思議に思うくらい あの頃は本当にキライで 今は大好きな若ちゃん。 キライなままにしないで 仲良くなれて本当に良かった。 多分、人間はもともとキライな奴なんていないんだろう。

          なんであんなにキライだったんだろうね。

          美人はブスに感謝しろ

          若ちゃんの言い分。 美人はさー ブスがいるから美人なんじゃん。 ブスにお金払って欲しいわー。 とのこと。 うーむ。 難しい…。 そもそも… 顔の好みって人それぞれじゃん。

          美人はブスに感謝しろ

          違くね?

          先生によばれた。 ○○君に しばくぞ! って言ったから。 なぜ言ったか。 僕の卒業写真を知らないグループラインに送ったから。 先生、 しばくぞ!って言ったことを怒る前に もっと怒ることあるんじゃね? と思うのは僕だけでしょうか。

          惚れてまう

          カトマンが珍しく怒っている。 どうしたのか聞いてみた。 笹君の消しゴムがなくなったらしい。 隣のクラスのいじめっ子に取られたとか。 笹君は、いつもいじられキャラで カトマンもいつもいじめてるんじゃね? というくらいのレベルでいじっているじゃん。 でも、そんな笹君が本当にイジメられてることに本気で腹を立てて怒っている。 先生に自分で言えよ。と促している。 笹君は「あ…自分で失くしました。」とか言ってしまっている。 「ちがうだろ!」 とまたカトマンが真剣にこたえている

          秋を感じる

          秋が来た。 そう感じたのは 花ちゃんのお散歩の時。 花ちゃんが口の中でコロコロと何かを 転がしている。 あめ玉を食べているみたいに。 歩きながらあめ玉を舐めるなんて。 気になって見ていると どんぐりだった。 この季節になると花ちゃんは どんぐりを拾い始める。 こないだまではセミを拾っていたのに。 秋だな🍁

          目で会話

          テストが返ってきた。 まぁまぁ自信あったのに。 結果はズタボロだった。 数学55点。 愕然とした。 顔を上げると若ちゃんが振り返ってこっちを見ている。 目で合図を送ってくる。 だから 指で55点と手のひらで教えた。 若ちゃんは 右手で1、左手で丸を作っている。 え。100点…。 ヤバ。 え。は?10点…。 ヤバ…。(笑い合う。) 若ちゃん、めっちゃ笑ってるけど…。 大丈夫か!? と、 これも目でやり取りする。 ちょっと楽しくなってきた。 若ちゃんのそーゆーとこ

          ラッキーデー

          ラッキーデーってありますか。 僕には勝手に決めているラッキーデーがある。 近所のゴールデンレトリバーに出会うこと。 なんと言っても「ゴールデン」って なんだか縁起が良さそうだし。 近所といえども これがなかなか会えない。 僕の部活やら、 ゴールドちゃん(勝手にそうよんでる)季節によってお散歩の時間が違うのか…。 本当に出会える日はレアなのである。 それがなんと! 今朝はテスト勉強を若ちゃんとすべく 朝早くに玄関を出ると ちょうど前を通ったのだ。 ゴールドちゃんが…。

          立候補

          今日 僕は 生活委員に立候補した。 可愛い女子2人に囲まれてめでたく 3人で生活委員に決まった。 教室の前に出て 頑張ります。 と挨拶している時  変顔して小さく拍手をしている若ちゃんと目が合った。 変顔は可愛い子がするからいいのに 若ちゃんが変顔すると本当にどえらい感じになってて少々引いた。 でも、そうやって若ちゃんなりにエールを送ってくれているのは素直に嬉しい。 あぁ若ちゃんと3年生までずっと一緒のクラスだといいのに。 絶対楽しい3年間になる。 スカートを短く

          総理の夫 タイトルに一瞬とまる愚かな僕

          映画行く? 母さんに誘われた。 何観るの? 「総理の夫」。 え…。 タイトルを聞いて僕は一瞬とまった。 えっと…。男性カップルの話かな…。 と、思う。 いや、違う。総理が女性なんだ!と気付く。 僕もまだまだ 総理=男性 のイメージがあるんだと思い知らされて情けなくなった…。 そんなわけでついて行った。 政治のこと分からないけど大丈夫かな? と心配したのも束の間。 総理の夫は鳥類研究者で 僕も野鳥観察が好きで良く鳥を見に行くから すぐに総理の夫に共感がわいて入り込め

          総理の夫 タイトルに一瞬とまる愚かな僕

          学園天国

          あいつもこいつも狙っている席がある。 天使のあの子の近くを。 もちろん、僕も狙っている。 でも、隣ではない。 いちばん眺めがいい、右側の斜め2つ後ろの席。 女神さまありがとう。 女神さまに微笑んでもらえた僕の学校生活は最高だった。 昨日までは。 ずっとこのままで良かったのに。 決戦の席替えで 僕は一気に女神さまにまはなされ 地獄の席になった。 若ちゃんもカトマンも遠い。 中学生の席替えはまじで一大事。 今回の地獄行きで思い知らされた。 きっと地獄中に生まれた歌