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IT日記:EDIX(教育総合展)参加談

EDIX(教育総合展)とは、関東・関西の会場で行われる教育向けの製品を紹介する展示イベントです。

【公式サイト】EDIX(教育総合展)

東京会場]2023/5/10(水)~12(金)
 東京ビッグサイト 西展示棟
大阪会場]2023/6/14(水)~16(金)
 インテックス大阪

悩んでいる方は行ってみよう

自分はコロナ前に行ったのですが、関連する制限がなにもない時期でした。そのため「コロナ対策向け」に考えられた商品は当然なにもなかったので、取り扱い製品だけでなく少し社会の事情が異なることをご了承ください。

現在 検討されている方‥とくに本来の業務ではなないと考えていて来場を躊躇している方は、これを機会に一度行かれてみてはいかがでしょうか。業界のトレンドや人との関わりの部分で何か得られるものがあるはずです。
自分は業務の範囲を越えてプライベートでも情報収集をしているのですが、それでも初めて知るメーカーもあって その取り組みや会社の考えを知ることができ、よい機会だと感じました。また自分の職場と取引がある会社の担当者も呼び込みの係をされていて、普段とは異なる姿を見ることができました。

イベントの様子

イベントは教育分野 日本最大の出展メーカー数ということもあって、来場者の立場からみても大盛況で、多くの人が来場していましたが、そこは教育関係者やビジネスマンが集まる場所。常識を持った多数の関係者がいるといった様子で概ね居心地がよく、娯楽施設で感じるような騒々しさはありませんでした

来場時のポイント

以下のような観点でご覧になるのはいかがでしょうか。

  • 事前に興味がある製品の概要を把握しておく
    ホームページやカタログなど、誰でも知ることができる内容の説明を会場で受けるともったいないと思います。

  • 担当者が答えやすいように製品を使用する教職員数(ユーザー数)などの情報を用意しておく
    クラウドサービスなどはユーザー数で価格が決まることがあったり、人数の規模で提案する製品が異なることが多いものです。また自分の職場の課題を説明できるようにしておくとよいでしょう。

  • 未知の掘り出し物を探す
    自分が知らないだけで意外にも他業種ではスタンダードとなっている製品もあります。

  • 具体的なコスト・運用イメージを聞く
    魅力ある製品でも高額のため導入を断念してしまっては、早い段階で費用感を聞いておくとよいかもしれません。

  • 具体的にどのような課題が解決されるのかを聞く
    製品が先にあってそれに合わせるように業務を変えるとうまくいかない部分も出てくるので、先に職場の問題点を提示して、それを解消するための製品であるかを確認された方がよい

  • 客の業種、職場の様子をイメージして提案しているかを探る
    教育向けだけでなく一般事務向けの製品も出店しているので、そのメーカーがどこまで事情を把握して教育業に接しているか話しているとわかります。たとえば教育業に提案するのにプレゼン資料が「営業部」や「売上」など他業種の言葉で説明されている場合など注意しましょう。

  • 誇大コピーや宣伝文句に流されない
    「業界No.1!」と書かれていても職場に必要のない製品は見切りをつけましょう。

その他 アドバイスとして、直接教育向けの商品ではないものの、業務に流用できる製品もあると思います

展示イベントはいままで抱えていた職場の課題を、実際に商品に触れて営業担当から説明を受けることで、解決できるか検討できます。複数の見学するブースがあると思うので、各社とは軽く商談を済ませ、後日改めて職場に訪問していただくことがスマートだと思います。

またメーカーによっては活用事例などを説明するセミナーを用意していたり、実機を使ったデモンストレーションも行われることもあります。
その際に内容を知るだけでなく、メーカーの方やMC専業の方の仕事の様子を見ることができますので、話し方のテクニックを学ぶ機会でもあると思います。

VIP招待について

職位によってVIPという形で招待していただき、それとわかるプレートをつけて入場することになります。製品導入の決定権をもつ職位の人にアプローチを行う意図があるものと思います。
休憩場所が用意されているなどの待遇が受けられます
自分のときは封書で招待状が届きましたが、現在はすべてWebでの受付となっているようです。

それより‥‥

大手メーカーは広いブースを確保していて、イベントコンパニオンを雇っているようです。その関係で教育業を対象とした雰囲気を崩している場面がありました。娯楽向けのそれとは異なり衣装などは控えめでありますが、対応内容に違和感がありました。
メーカーの営業活動の材料となる名刺獲得のノルマがコンパニオンに課せられているようで、とにかく名刺ください→アンケート書いてください、名刺→アンケート、名刺→アンケート‥‥でした。なかなかブースにたどり着けません。彼女らの対応を済ませ、やっとメインの営業スタッフに案内されます。男女の役割が問われるなか、コンパニオンは女性のみでした。
なかには「ドリンクいかがですか。無料でお配りしています。」と呼び止められ、目の前に差し出され、受け取るタイミングでそれを引っ込め、「ではまずアンケートを書いてください」といった対応もあり、不信感満載。気になるようでしたら採用するメーカーの教育が行き届いていないと考え、取引も検討された方がよいと思います。あまり良い印象はなかったので以後一度も行っていません。
また帰りの電車内では会場を後にする来場者と重なり、満員に近い状態でした。その混雑でも参加者が何人かスマホを観ていたのですが、そこには さきほどの展示会でみた衣装を着たコンパニオンが多数写っていました。
イベントの規約として「来場者は いかなる状況下でも写真・動画・音声等の記録不可」との記載をしているので、明らかに規約違反ということになります。

上記のように「?」と感じる場面もありましたが、教育業界向けに展示の場を用意していただけることは たいへん貴重であると感じています。なかには教育業にあまり得意でない企業もありますが、学校の業務に協力していただけるようであれば、これをご縁に取引をされるのも良いと思います。

学校の現場は教育に注力する必要があって事務的な業務は軽減したいものなのですが、なかなか環境整備や製品の選定に時間をかけることが困難です。そのため、このようなイベントで提示される情報に触れるだけでも効率化がイメージでき、明るい未来が見えてきそうです。


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