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【男の趣味講座】クセになるサウナ超入門/「ととのう」の魔力とは──◉#1

仕事帰りに同僚と一杯飲んで、終電を逃した後に立ち寄るビジネスホテルで一風呂浴びた後に入る──。それが、サウナ。そんな貴方のイメージを一新させる、いまどきのサウナ道を伝授。これで、心も体もリフレッシュ間違いなし! 

肩こり・腰痛・疲労回復・免疫力アップに効果てきめん


「ととのう」とは

  今、サウナが熱い!(ダブルミーニングで)。ブームの火付け役になったのは、2019年にドラマ化されたタナカカツキの漫画『サ道』。サウナの魅力と日本各地の個性的なサウナ施設を紹介し、「ととのう」という名フレーズをメジャー化した。
 かつてサウナといえば、やせ我慢して長時間灼熱のサウナ室にこもり、汗ダラダラになって、最後立ちくらみを起こし、なんだか体にいいことしたような気になるものであった。だが、この従来のスタイルは間違っている。むしろ体に悪い。もちろん「ととのう」とは、立ちくらみのことではない。
 そんな昔のサウナしか知らず、「苦手なんだよなぁ」というあなたに、本当に楽しいサウナの入り方と魅力、「ととのう」気持ちよさを、今回お教えしたい。
 サウナの効果はさまざま。肩こり・腰痛・疲労回復、新陳代謝がよくなる、免疫力が高まるなど。そして最大の効能は「脳疲労が取れ、頭がリフレッシュ」することだ。湯に浸かる入浴では、体の疲労は取ることができるが、脳疲労は取ることができない。
 人間の脳は、常に疲労を蓄積している。なぜなら、いつもなにかしら考えているものだから。ボーッとテレビを見ているときも、実はそれなりに頭を使っている。いわば、脳はスマホみたいなもの。アプリを立ち上げていないときもバックグラウンドでアプリが動いているのだ。だから、脳のバッテリーは常に消費される。サウナには、そんな脳をいったんリセットさせる、スマホを再起動させるような効果があるのだ。この脳(そしてもちろん体も)のリセット、つまりリフレッシュし、ベストコンディションになることが、いわゆる「ととのう」ということ。普通の入浴の後は、頭がポワンと眠くなるが、サウナの後はシャキッと鮮明になる。
 今のサウナブームが、特にIT系ビジネスマンやクリエイターの間で盛り上がっているのはそのためだ。
(#2へ続く)

取材・文◎南雲章