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半熟茹で卵、松の実のホワイトシチュー、海鮮火鍋の日。

昨日の夕方京都から東京に移動し、今朝は夫の朝食を作ってから、すっぽんの粉と黒酢を入れた納豆と昨日寝る前に茹でておいた卵を食べ、久々に夫が淹れてくれた珈琲を飲む。着替えてから再度キッチンに立ち、私が居ない間に夫が買ってそのままにしてある野菜室のじゃがいも、玉ねぎ、人参と、冷凍庫にある豚スペアリブを使って昼食作り。まずはバターを鍋に溶かし、同量の中力粉を振るってから加えてよく混ぜ、メースを少々浮かべた十倍量の牛乳を隣の鍋で温めながら少しずつ加えホワイトソースを作る。ソースが出来上がったらひとまず置いて置き、水に漬けて血抜きしたスペアリブを柔らかくなるまで茹でる。肉に火が通ったら、別の鍋で適当に切ったじゃがいも、玉ねぎ、人参を軽く炒め、スペアリブを茹でたお湯をひたひたの量加え、ローリエも入れて全体に火が通るまで煮込む。その間にミキサーでたっぷりの松の実をペースト状にし、野菜に火が通ったら、松の実、ホワイトソース、白味噌、塩、胡椒、骨から外して小さく切った豚肉を加えてとろみが出るまで少し煮詰め、シチューの出来上がり。豚スペアリブと松の実に潤燥作用があるので、冬場の乾いた時期にぴったりの温かい一品だ。

昼食後、海外から来た友達に会うという夫の車に乗せてもらって日本橋へ。友達と待ち合わせするホテルの前で降ろしてもらい、そのまま地下から銀座線に乗り上野広小路へ。松坂屋の一階の「みはし」で夫用の餡蜜を買ってから地下道を歩き、御徒町駅前の吉池に入る。お目当ての鯖が売り切れていたので、今夜のメニューは鯖の煮込みから火鍋に変更。真鱈と牡蠣、浅蜊、セリ、牛蒡、もやし、平茸など色々と買い込み、大きな袋を二つぶら下げて近くのルノワールへ。ほぼ満席の店内で、ストレートの紅茶を飲みながら小一時間ぼんやり。ぼんやりする時間が体に良いというのは、ある程度年齢を重ねた今ようやく実感できるようになった。目や耳から情報という名のノイズが容赦なく入り続ける今の時代に、何もしない“陰”の力を養う隙間時間はとても大切だ。それなのに、結局周りから聞こえる世間話に聞き耳を立ててしまう。

帰宅後、土鍋に水、干し椎茸、貝柱、昆布、ニンニク、生姜、フェンネル、クミン、シナモン、八角、カルダモン、唐辛子、枸杞、陳皮、黒砂糖、花椒、醤油、胡麻油、辣油を入れて一時間火にかけ、火鍋用のスープを作る。スープを火にかけている間、買ってきた牡蠣を片栗粉で洗って水気をよく拭き、真鱈は食べやすい大きさに切ってから軽く塩を振って置き、こちらも出てきた水気を拭いておく。夫がジムから帰って来てから、私の好きな酸味の強いベルギービール「DUCHESSE DE BOURGOGNE」を開けて乾杯し、火鍋をつつく。火鍋屋さんで食べる火鍋はもちろん美味しいし楽しいけど、家だと動物性油脂を使わないので外で食べる锅底(スープ)に比べて後味が軽いし、締めに小麦の麺ではなくフォーも入れられる。なので家火鍋も悪くないなと最近思う。

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