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アジャイル

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アジャイル開発というより、アジャイルの考え方・プロセス・プラクティスを活用した組織マネジメントや組織改革など開発以外に関することをまとめる予定です。
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記事一覧

モブワークをやりたくなった 〜アジャパー2024視聴会に参加しました

こちらのイベントですね。 今回5人の登壇がありましたが、メーカー多めでハードウェアのアジャイルや営業×スクラムという言葉もあり、ソフトウェア開発領域以外の話が多く聞けるのかなと期待しておりました。 私としては、「モブワーク」と「心理的安全性」の大切さを感じたイベントでした。全般的にその両方の話が多かったです多かった印象です。 モブワークは、集まってみんなでやる、それによってコミュニケーションコストを下げる。一緒にやる人の中に意思決定者も入れて判断を早める。新人も一緒に入

【アジャイル】「まずやってみる」ができない

失敗すること・恥かくことは怖いのは分かりますけどね。 始めたいのに何故か動かない?私自身も性格的には無計画にやらないタイプでもありますが、断固それを揺るがさないというわけではありません。状況に応じて場面行動的なことして上手くいくときも失敗することもありますが、あまり後悔しません。 組織運営やプロジェクトでアジャイルをやってみようという人を多くサポートしてきていますが、「まずやりたい・試したい」という入り口に立った後、実際に動き出すまでかなり時間がかかる場合も少なくありませ

【アジャイル】私のアジャイルジャーニー2023

こちらの記事は「シン・アジャイル Advent Calendar 2023」の企画に参加しています。 ざっとまとめるとどんな年だったか?アジャイルに関して、2023年をふりかえると以下のような感じだったかなと。 期待からの不安 自分のポジションの確立 軸足を見失う いかに傾きをゼロにしないか ジャーニーマップに「感情」を書き入れるなら、上がって下がって、徐々に上がって一気にたたき落とされるような一年でしたね(笑)。 期待からの不安2023年が始まっている時点では

【アジャイル】「むきなおり」の難しさ

まだまだ試行錯誤が必要な印象です。 月一回「むきなおり」をすることにした私のマネジメントするチームでは、組織運営にアジャイルを取り込んでいます。最初はスクラムで原理原則的にキチっとやっていたのですが、色々と不都合がでてきて、今はスクラム崩れではありますが毎週タスクだしとレビュー、毎日の朝会と隔週のふりかえりを実施しています。 むきなおりはスクラムには無いのですが、私のある意味アジャイルの師匠とも呼べる市谷氏が生み出した「未来を捉え直し、現在を正す」手法です。 私のチーム

【アジャイル】イベント参加:社内コミュニティの勉強会

シンアジャイルコミュニティのイベントで社内コミュニティの勉強会に参加しました。 社内コミュニティはなかなか難しい私も社内のあるコミュニティには立ち上げから関わっていますが、運営は本当難しいです。最初の頃は立ち上げた時のモメンタムがあったというか、勢いでどんどん人を引き込んでいったのですが、人数は増えるもののコミュニティとしての活性度というか動きはどんどん鈍化していきました。今では社内イベントや宣伝の投稿ばかりで本質的なコミュニティの役割を担えていません。 他の会社さんでは

【仕事・アジャイル】研修やワークショップで最後に「ふりかえり」を入れるのは良さそうだ

よくある研修後アンケートより、生のフィードバックが得られる。 もっとダイレクトなフィードバックが欲しい研修やワークショップを実施した後、その効果の確認やカイゼン点の発見のためにアンケートをお願いしています。リアルな場ならよく紙のアンケートはありますが、最近だとリモートも多いしみんなPCも持っているので、Microsoft365やGoogleのアンケートフォームを使います。 もちろんいろんな質問を考えて設定しますが、なかなか自分の中に響く気づきになるようなフィードバックは多

【アジャイル】アジャイルは気取った感じがする?

用語や雰囲気などが気取った感じと捉えて好みではない人もいるようです。 良いとは思うけど…アジャイルについてのマインドセットやプラクティスというのを広げるために色々やっていたりはします。勉強会やワークショップを企画して、時間を確保して参加してくれる人は多少なりともアジャイルという言葉に惹かれていたり、期待していたり、課題感が既にあったりするのかと思います。 勉強会に参加いただいた方の中で印象的だった感想があります。 「アジャイルは良いと思うしやりたいけど、自分のチームでは

【アジャイル】自分の組織スクラム運営を見直してみる(経過編)

見直してみて2週間経ったのでふりかえってみます。 組織スクラム運営の見直しなんとなく上手く行っていなかったと感じている組織スクラム運営でしたが、対策編で書いたことをやってみました。 10月からこの見直しをしたのですが、改めて整理しておくとこのような内容です。 ファシリテーション担当を自分以外にも回してもらう ふりかえりでムリしない ムリにスクラムしない ガチガチのガチなスクラムをストイックに本来はやるべきかもしれません。でもムリをしても仕方が無いし、本質的には最小

【アジャイル】アジャイルって短期成果?

アジャイルで何かを変えるというと足が長く感じますが、逆に成果は早く出せる。 アジャイルを導入するぞとなると、今までのやり方を変えるぞ!という気合いの入った感じになりがちです。それがこれまでのやり方をしてきた人、変えていく理由が分からない人にとっては異文化がやってきた、自分たちのやり方を否定しにきたとネガティブに捉えられてしまいます。 入り口でしくじるとそのネガティブな印象はずっとつきまといます。何度も試してみようという人はそもそもアジャイルに期待をしててやる気のある人であ

【アジャイル】「アジャイル」と言わない方がよいときもある

妙に言葉にアレルギーがあるようです。 あまりアジャイルを手段や何かを変えるための銀の弾のように説明無く使うのは好きではないのですが、どうしても「アジャイル」という言葉が目についたり、鼻についたりして拒否反応を起こす人はいます。 よくあるのが「過去にアジャイルをやったけどうまくいかなかった」「うまくいく保証もないのにアジャイルはやりたくない」という意見です。 過去にアジャイルをやったけどうまくいかなかったと否定する人にもう少し伺おうとしても何故うまくいかなかったかをあまり

【アジャイル】チームビルディングは楽しい!

楽しく関係構築できるのが良いですよね! うちのチームでは様々なアジャイルのプラクティスを社内の人たちに使ってもらおうとワークショップを実施しています。 その中でも最近実施したのは「チームビルディング」です。 いくつかチームビルディングの手法がありますが、その中から数個の手法をワークショップで実施できるようなテンプレートを用意しています。 ワークショップで行ったのは「ドラッカー風エクササイズ」です。 アジャイルの名書「アジャイルサムライ」でもチームビルディングの方法として

【アジャイル】組織やチームで「トレードオフ」に向き合う

全部はできない、その中で何を今は諦めるか。 ある時、インセプションデッキのトレードオフ・スライダーについて話題になりました。(↓の記事ではトレードオフ「ドライバー」と言ってますね) 昔はエンジニアしているときにはトレードオフなんて考えはさせてもらえません。 納期は決まっている… コストは決まっている… でも品質は落とすな… こうなるとだいたいは深夜まで残業し、それでも納期には間に合わず、バグも生み出すという悪循環に陥ります。 アジャイルにおけるトレードオフ・スライダーは

【アジャイル】立ち止まること

忙しいとできてないけど、立ち止まってみよう。 最近ふりかえりのことも書きましたが、ふりかえりのタイミングだけではなく「立ち止まる」そして「考えてから次動く」というのができている人がそこまで多くないんだなと感じています。 会社の中でもアジャイルにしても何にしても、新しい事をやろうとする人、やりたくてもできない人それぞれいますが、何か始めるにしてもできてない人の理由は「忙しい」「何か新しい事をやる前にまず目の前のことをやらないと」というのが多いです。 気持ちはとても分かりま

【アジャイル】ふりかえりをふりかえる

やらなきゃと思いつつ忘れていました… 仕事の中で非開発でアジャイル/スクラムを取り入れていました。 スプリントプランニング・デイリースクラム・スプリントレビュー・ふりかえりと一通りちゃんとやっており、それなりに回っている認識でした。 しかし何かマンネリ化を感じています。そしてスクラムをやり始めた頃の急激なチームの成長や互いのチームビルディング感が薄まりつつあるなとも感じています。 10月から少しやり方を変えようと思って、他の知見者に伺ったり、改めて手元にある様々なアジャ