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祖父の話3

昨年のお盆は、いつものお盆と同じように実家に家族が揃い、バーベキューをして酒を飲み、花火をして過ごしました。祖父も、息子、孫、ひ孫と大勢に囲まれて本当に楽しそうでした。
それからわずか半月で祖父は亡くなりました。
8月下旬に、日課の畑仕事をしていたら気分が悪くなり、1週間ぐらいまともに食事が摂れていないとのこと。
病院に連れて行ったら即入院、翌日にはステージⅤのスキルス性胃がんと診断され、9月7日に亡くなりました。
あまりに突然のことで、家族も親戚も、受け入れるまでに時間がかかりました。
結婚して子供ができ、家族を持った今、祖父が口を酸っぱくして言っていたことがわかってきたような気がしています。

社会人になってからの関係

社会人になってから、祖父と私の関係はガラッと変わりました。
というより、私が祖父の言動を受容できるようになっていました。
これまでただただ鬱陶しかったことも、立ち止まって聞いてみれば筋の通ったことばかりだったのです。これまで邪険にしてきた分、意味がわかってからは少し罪悪感もありました。

祖父からの学び

後悔のない毎日を送る

あの時こうしていれば、これを伝えていれば、などは、そのときにやらなければ意味をなさないことが多くあります。
祖父の場合、教育を受けたかった、字の読み書きをもっとできるようになりたかった、などはあると思いますが、少なくとも日々に後悔はなかったように思います。
その日のうちに問題は解決し、翌日には絶対に持ち越さない、という主義の人でした。

出会い(人)を大切にすること

「人が財産を築き、人が財産を滅ぼす」と散々言われたことは、今になって意味がわかるようになってきました。
私の人生は誰かの助けなしには成立していません。仕事も家庭も、誰かとの出会いを大切にしていた、反故にしてきた影響が自分の人生を形作っているということです。
大切にしてきた、できていたご縁のおかげで、今の私があります。


つらつらと長いこと書いてきましたが、ここまでお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございます。
なんとなく思い出したので、お盆を機に祖父のことを書いてみた、でした。

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