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メンタルケアには、実用書(情報)よりも小説でっせ 【休職日記】

休職三ヶ月目の女です。
今日は作家志望の人間として、あなたのボロボロの心を満たしてくれる本は、実用書以外にありますよって話をしたいと思います。


(1)人は病むと、なぜメンタルケア関連の本に手を出すのか


昨今、メンタルケア関連の本が
たくさん売られています。
需要があるんだと思います。

ちなみに日本において
うつ病や適応障害の発生率は
年々マシマシ
であることが
国の調査でわかっています。

日本の雇用における
制度崩壊の歪み
なんですって。


とまぁ、こういう自分が知らない
事実が書いてある本があると
手に取って見たくなりますよね。


なぜか?

自分の体調不良が治る
ヒントが書いてあるかもしれないから。


なぜ自分がそうなったのか、
自分はどういう性質なのか、
何を避けるべきなのか
など…

気になることはたくさん
あると思います。



(2)でも心が疲れている時は、ほどほどにしたほうがいい理由


でも私は心が疲れているとき、
そういった本を読むのは
ほどほどにすべきかなと思っています。


下記記事の(4)に執筆しましたが
診断名等に振り回されすぎるのは
よくないと思うからです。


「私はうつ病なの」
「私はHSPなの」
「私はパニック障害なの」


これを受け止め間違えると
もはや呪いに変わります。

自分が本来できることも
できなくしてしてしまう
危険があります。


昨今は女性ファッションでいえば
骨格診断だの、イエベ・ブルベだの、
とにかくラベリングが流行ってます。


人間、みんなそれぞれ違います。
傾向は分析できても、
同じ人なんていません。


  • 「自分はこういう性質だ!」と自ら枠にハマっていくこと

  • 情報を仕入れる作業をすること


ほどほどに
したほうが良いかと。



情報ってギャンブルなんですよ。

ネットサーフィンってやっちゃう割に
満足感もなく、疲れちゃうでしょ?

あれは満足するものを
ずっと探しているから。

そしてもう一つ。

解がある情報に
人は満足しないんだと思います。


そこで私が心が疲れている人に
おすすめしたいことがあります。



(3)本を読むなら小説を!


①小説読まない人、ちょ、ちょっと待って!


ちなみに私はもともと
小説を読まない人なので
「えぇ……(小説は苦手)」って言う
あなたの気持ちはわかりますw

私もかつては、
本ならエッセイと実用書が好き
ってタイプでした。

だってわかりやすいもん!
読みやすいしキャッチーだし。


だけど2023年1月から
小説を読むようになって
気づいたことがあります。


物語のテーマに対する解は
自分の言葉でしか語れないのです。

そして正解もないのです。

それを自分の言葉にしたとき、
初めて充実感や満足感が
得られると思います。


小説や映画は人の人生に寄り添うもの。
つまらない他人の人生に
付き合っているうちに
感情移入をして
自分が涙を流していることも。

そこにあるのが「感動」です。

そしてきっと最後には
今の自分に必要な答えにも
触れているのかと。



②読書のご褒美とは?


あと小説って自分のペースで
ゆっくり読めます。

私も1ヶ月で1ページしか
読まない小説とかもありますよ。

でも面白いのが、
そんな感じでもマイペースで
付き合い続けていると
急にめっちゃ読んじゃったり。


そのきっかけが面白いって思います。

自分が急に面白いと思える
シーンや文章に出会ったのか、
自分自身に心境の変化があったのか。


自分を投影するように
読書を、物語を、楽しむの
すごくおすすめです。



実用書を読んだ後に
事実や知識を人に語るよりも、
自分が何をどう感じたかという
特別なアウトプット
ができますよ。


他人の人生に付き合った
特権だと思います。
読み切ると達成感もありますね。


結局のところ、
私は小説という創作が
自分の可能性を広げてくれる

と信じています。



(4)最後におすすめの小説をご紹介します!


小説が苦手と感じている人は
上級者向けの本を読んでしまった
可能性も十分にあります。

名だたる文学賞の受賞作なんかは
個人的には初心者が読んでも
難しくて掴めないと思います。

ちなみに私も夏目漱石は
面白さが全然わかりませんでした。

そういうのは自分の
文学レベルが上がったときで
いいのかなと思います。


以下の本はメンタル疲れているとき、
自分の世界観を広げてくれたり
自分の心に寄り添ってくれる本です。


①「鏡の孤城」(辻村深月)


物語のあらすじや私の読書感想は下記に書いてありますが、本当に傷ついている全ての人に贈りたい本です。


「それを自分の周囲の人に言ってもらいたかった」という言葉がたくさんあって、自分の気持ちを肯定してもらえて、本当に嬉しくて涙が出てきます。


中学生でも読めるように書かれてあるので、難しい言葉は一つもなく、読みやすいです。アニメで映画化もされました!(先日テレビ放送もあったみたいですね)



②「ミーツ・ザ・ワールド」(金原ひとみ)


最近、読み終わった本です。「蛇にピアスを」で一世を風靡した、唯一無二でパンクな作家さんの本。

「死にたいキャバ嬢×推したい腐女子」がテーマ。

主人公が「焼肉擬人化漫画をこよなく愛する銀行員の腐女子の由嘉里」です。

まずはこの焼肉擬人化漫画の設定が面白過ぎて笑 当然絵がないので文章で想像するのですが、もう面白過ぎました。(これも小説の良さ)


そして全く真逆の性格や属性の人と接することで見えてくる「他人の価値観を受け入れること」について教えてくれる一冊。

メンタルきてるときって、特に自分の視界が狭くなっているじゃないですか。あいつはなんでこんなことするんだ、当然こうすべきじゃないの、私は悲しい、ふざけんななどなど。

それはそれで肯定しつつ、他人には他人の世界があること、そこで共存していること、でも自分の希望は捨てずに生きていく姿を見せてくれます。


なお、昨年末に映画化も決まりました。美しいライを誰が演じるのかも楽しみにしています♪


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