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昨年衝撃を受けた「キズナ」のネタ「タイムスリップ」は価値観を変える!!

R-1ぐらんぷりを2日連続で取り上げてきましたが、R-1とは別ですが、この流れでどうしても取り上げたいネタがあったので、紹介させていただきます。

「キズナ」のネタ「タイムスリップ」

あれは確か昨年の9月。テレビ東京で放送されていたウッチャンが司会の『日曜チャップリン』だったと思います。
お察しの通りお笑いが好きで、バラエティーやネタ番組はよく観るのですが、価値観を揺さぶられるような衝撃を受けたネタを見たのは初めてでした。審査員のアンガールズ田中さんも、そのネタに驚いていました。Youtubeにアップしている人がいたので、アドレスだけ載せておきますが、文章でもざっと紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=F5_fCJGmL3g

高校生が、戦国時代にタイムスリップしてしまいます。そこの侍が現れて、高校生はさぞ驚くと思いきや、全く驚くことなく、「未来から来たんでしょ?」と言われ、逆に驚く高校生が「なぜ驚かないんですか?」と聞くと、

「未来からめっちゃ来てる」

侍にとっては未来から来たうちの一人でしかなく、毎日のように未来からタイムスリップしてくるという設定でした。

そして、「これはわかりますか?」とiPhineを見せると、「あぁ、随分古いのを使ってるね。道理でマークがリンゴなわけだ」と言われ、「え!iPhoneってマーク変わるんですか?」と聞くと、「変わるよ、梨に。

昔に戻ったはずなのに、自分がいた時代よりも未来の情報を知っている侍。
他にも未来の情報はないかを聞くと、
「STAP細胞はある」
「琵琶湖はもうない」

「なんで!?」と聞くと、
「テレビの企画で全部水抜いたんだよ」と答える。

「いい加減帰ってもらっていいかな?」と侍に言われると、突然部活の話をして、友情を芽生えさせる。友情が芽生えると、なんやかんや帰れるそうだ。そして高校生は未来に変えった。

昔の人の方が未来を知っている

このネタを見たときに、私は衝撃を受けました。アンガ田中さんも、「タイムスリップネタは色んな人がやってるけど、めっちゃ来てるはあなただけ!」と評していました。「仁-JIN-」「信長協奏曲」など、タイムスリップネタの漫画やドラマは沢山あり、個人的には女子高生がタイムスリップして足軽になって若君とのラブストーリーを描いた「アシガール」なんかが好きでした。そのブームに乗ってできたネタだとは思いますが、基本的にはタイムスリップした人が未来の情報を知っていることで有利にことが運ぶという流れが王道です。「転生モノ」も、そういうところがあるかもしれませんが、このネタは、その王道を超える設定で、衝撃でした。

「量子力学」を取り入れたネタ

キズナのお二人が、「量子力学」を取り入れて作ったかどうかは定かではありませんが、ネタの内容から、「量子力学」を感じるんです。どこに感じるかというと、私たちは、「時間」というものは、過去から未来に流れていくものだと認識していますよね。しかし、そうではないとも言われ始めているのを知っていますか?

時間は過去から未来に一方的に流れているのではなく、未来から過去へと流れている。

そのような考え方があるのです。Youtubeでも、検索すれば、この手の動画が出てくると思いますが、普通に生きていて、時間の流れに疑問を抱くということはないですよね?なぜなら、生きていると至る所に時計があり、時間に縛られ、時間は過去から未来へ進んでいくものと、疑う余地はないからです。私も「量子力学」を研究し始めてから、時間というものを再認識するようになりました。

今回は掘り下げるつもりはありませんが、そのように、私たちが認識しているものは、果たして本当にそうなのか?ということを考える意味はあると思います。

このネタでは、色んな未来から「めっちゃ来てる」ことで、タイムスリップした高校生が知らないさらに未来のことを知っているのです。もちろん、あくまで「コント」なので笑いにしていますが、絶対にありえないことじゃないと思うんですよね。

預言者は、このネタの侍みたいな人?

例えば、「預言者」と言われている人がいて、様々な「預言」があります。超能力のようなもので、未来を見て「預言書」に記したのかもしれないし、未来人が来て、未来のことを教えたことが「預言」になったのかもしれません。もしかしたら、このネタの侍のように、めっちゃ来る未来人から、色んな情報を教えてもらったのかもしれませんよね。

真相がどうだったっていいんです。私は歴史好きなんですが、歴史は「わからないからこそ面白い」とそう思います。歴史は面白いもので、時間が進む方が真相が明らかになったりします。過去のことを未来に進んでからの方がわかるんです。

このネタを通して言いたいのは、私たちが認識している常識は、常識とは限らないということです。
お笑いは、色んな設定を考えたり、あり得ないことをあり得るように描くので、そこの常識はありません。いかに「常識外れ」で、納得できる「設定」ができたら、より面白くなるのではないかと思います。

「常識を疑え!」ではないですが、人間は色んな観念に縛られて生きているので、柔軟に考えていけるようになったら、きっともっと面白く生きられるのではないかと思います。

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