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「ホラーを観ると夜一人でトイレに行けなくなる」

「ホラーを観ると夜一人でトイレに行けなくなる」

意味:ホラー映画を観ると、夜に一人ではトイレにいけなくなる。そのままの意。

類義:お風呂で髪を洗っている時に背後に気配を感じる

(例)いやぁ、昨日ホラー映画観ちゃったら、トイレに行くの怖くなっちゃってさ。まさに、「ホラーを観ると夜一人でトイレに行けなくなる」だよ。

ホラー映画を観て、トイレにいけなくなったことはありませんか?
私は、中学生から高校生の頃、『リング』が流行っていて、本当にテレビから貞子が出てくるんじゃないかと怖くなったことがあります。あ、この話じゃないわ。何のホラーかは忘れましたが(笑)、中学生の頃、夜トイレに行けなかったことがあります。とは言え、トイレに行かなければ漏らしてしまいます。

その結果は?

・・・漏らしませんでした。

では私が取った行動は?

内線でおばあちゃんを起こしました。

「トイレ行きたいからちょっと起きててよ。」

誰かが起きていれば恐怖は薄れるということで、無事トイレを済ませました。
あぁ、なんて恥ずかしくて情けないことでしょう・・・。
今から考えれば、なんでそこまでしたんだろうと恥ずかしく思います。おばあちゃんは何も言いませんでしたが、わざわざそんなことで起こしてごめんなさいです。

トイレに行けなくなる理由の「恐怖心」をウラヨミ

わざわざ自分の恥ずべき過去を開示しましたが、ただでは終わりません。夜一人でトイレに行けなくなるのは、「恐怖心」によるものです。トイレに入ったら、狭い部屋に一人で閉じこもる訳なので、それは確かに怖いですよね。子供の頃、いたずらをしてお仕置きでトイレに閉じ込められたり、押し入れに閉じ込められたりしたことがありますが、特に子供にとっては恐怖ですよね。しかし、大人になるに連れて、ホラーを観てもトイレに行けるようになるものです。それは、成長することで、「んなこたぁない」「恐怖」を感じなくなっていくからです。

ホラーは恐怖心を呼び起こし、怖くなってトイレやお風呂に行きにくくなる訳ですが、そもそも何故「恐怖」を感じるのでしょうか?
単純に「怖い」ということが言えるでしょうが、実は人間として本質的なことが裏にあるのを発見してしまいました。

トイレに行けなくなるのは「恐怖」によるものではありますが、キーワードは「トイレ」です。「お風呂」にも共通するものではありますが、トイレやお風呂は、「自分を無防備」にする場所です。だから、恐怖を感じていると、本能的に命の危機を感じる為、トイレに行けなくなるのです。だから、恐怖を感じていなければ、トイレにもお風呂にも行ける訳ですが、大人になる前、特に小さい子供のうちは色んなことに恐怖を覚えます。だから、身の危険を感じ、自分が無防備になる場所のトイレやお風呂に一人では行けなくなってしまうのです。

恐怖心は人間であることの証明

子供が、「怖いからトイレに行けない」と言うは、本能的なことだったんですね。これは至極真っ当で正常な反応だと言うことです。逆に、「恐怖心」に疎いと、本当の命の危機には鈍感になってしまい、命を落とす危険性もあります。

よく医療ドラマなどで、「名医ほど恐怖を持っている」と言ったりしますが、「ホモ・サピエンス」が厳しい生存競争を生き抜いてきたのは、「恐怖心」を抱くことにあると思います。
長くなるので割愛しますが、絶滅した他のネアンデルタール人などの人類は、ホモ・サピエンスよりも体が大きかったり、力も強かったそうです。ですが、生き残ったのは、恐怖心を持つ弱いホモ・サピエンスでした。

つまり、恐怖心を抱くと言うことは、人間である証明でもあると思います。恐怖を感じるから、克服する為に、どうしたらいいかを考え、知恵が身についていったのでしょう。未熟であるということや弱いということは、生き残る為のセンサーと言えるかもしれません。
その恐怖を思い起こして生きて行く為に、トイレを犠牲にしてまでホラーを観るのかもしれませんね。

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