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コードギアス名言Vol.34「しかし残念ながら、私は悪魔と契約してしまった」

物語と名言

トウキョウ租界への進軍を進める黒の騎士団。コーネリアも復帰し、ユフィの仇を討つために、トウキョウ租界で迎え撃つ準備をしていた。

戦闘の準備に向かうゼロの元に、キョウトにいるはずだった皇カグヤが追いかけてきていた。

ゼロがデビューした時からのファンで、素顔を見せられない身の上なら、この戦いに勝利したら、妻が必要になりましょう?と、自らが妻になる宣言をすると、

「勝てると思うのですか?」

とゼロが聞くと、

「えぇ!私は勝利の女神ですから!」

と笑顔で答える。
それに対して答えた、今回のゼロの名セリフ。

「それは頼もしい。しかし残念ながら、私は悪魔と契約してしまった。今更神とは仲良くできませんよ。」

呆気にとられるカグヤを置いて、ゼロは出て行く。


名言の意味

今回の名言は、特別な意味はないのですが、個人的になんか好きなんです(笑)
普通、「勝利の女神」は歓迎するものですが、ルルーシュは、C.C.と言う魔女、悪魔と契約してしまっているから、今さら神と契約することはできない。そういう表現や、考え方を持っているルルーシュが好きなのです。ユフィのこともそうですが、ルルーシュは、過去を背負って生きていく所があります。過去を言い訳にすることなく、自分がしてしまったことを受け入れて、その上で生きていきます。

仕方がなかったとは言え、C.C.と契約し、生き延びるために手に入れたギアスですが、その能力により、自分の願望を実現させる為に行動しました。そこには幾つもの犠牲があり、犠牲の上に、ルルーシュは立っています。その時々で、自分の都合のいいようにホイホイ動くことはしません。兄のクロヴィスを殺し、シャーリーの記憶を消し、妹のユフィを殺し、他にも沢山の命を奪ってきて、その上にルルーシュは立っています。犠牲を生んでしまったからには無駄にはしない。それがルルーシュの考え方でしょう。

ダークヒーローを確立した『コードギアス』

もちろん、それには賛否はあると思いますし、ただの正当化とも取れなくはありません。ただ、「妹ナナリーが安心して暮らせる世界にしたい」というのは、素晴らしいことで、その為に邪魔になる「ブリタニアをぶっ壊す」という、憎しみによる破壊という手段を取るのが、ダークヒーローたる所以です。

『コードギアス』が神アニメとして人気が高いのも、王道ヒーロー路線ではなく、ダークヒーローものの軸になるような物語になったからではないかと思います。
そういう意味でも、アニメ好きはもちろん、物語を作る人には、絶対に抑えておいてもらいたい名作ですね。

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