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負けてこそ覚悟ができる

負けてこそ覚悟ができる

意味:負けることで、諦める覚悟も、肚を決める覚悟もできるということ。

類義:勝てば官軍

(例)いやぁ、これからどうしようか迷ってたんだけど、この勝負で負けたから覚悟が決まったよ。キッパリと辞めることにした。まさに、「負けてこそ覚悟ができる」だね。


人生、何をするにしても、勝ち続けることはできません。必ず一度は負けることもありますし、勝てばいいというわけではありません。もちろん、「勝たなければならない」という時や「負けられない戦い」がそこにはあります。

でも、もし負けたとしても、それで死ぬわけでも人生が終わるわけでもありません。人生を賭けた大勝負をして、負けることで、人生が終わるに等しいことはあるかもしれませんが、一番大きな感動は、その負けを受け入れて、立ち上がり、乗り越えていく所にあります。感動するのは、他の誰でもない、自分自身です。

「負け」と言っても色々あります。ミス、失敗、敗北、挫折など、「勝負」にしてしまえば、勝ちと負けに分かれます。そして、やはり勝つために戦います。しかし、勝ちも負けも「結果」でしかありません。一番の負けは、その結果を受け入れられないことなのかもしれません。

平成の名横綱「貴乃花」

ここでちょっとエピソードを紹介します。
最近何かと話題担っている平成の名横綱「貴乃花」は、子供の頃から父親貴ノ花が親方の二子山部屋に入門し、その道を歩み始めました。
元大関の息子として、期待されていた花田光司少年が、とある大会に出場します。一番の優勝候補で、順調に勝ち上がりましたが、決勝で名も無き少年に負けてしまうのです。親が関取だからということで、相撲の道に入ったものの、本人は関取になりたくはなかったそうです。そんな時に出場した大会に負けたのですが、その負けがきっかけで、関取になろうと肚が決まったそうです。それは、負けたことがめちゃくちゃ悔しかったからだそうです。辞めようかどうか迷っていたのが、負けた悔しさによって、相撲の道を進むことを決めたのです。

人によっては、負けたことで、諦めることが多いですよね。しかし、横綱貴乃花関は、負けたことで生まれたとも言えます。少年大会で、余裕で勝っていたら、「こんなもんか」と思い、辞めていたかもしれません。しかし、負けたことで、悔しさと相撲が好きな気持ちに気付いたのです。

負ける事の意味

「負ける」ということは、己を見つめ直す機会なのかもしれません。そして、自分でも気付いていない本心を知る機会でもあるのでしょう。

私は負けず嫌いなので、負けたくはないです。そして、負けたい人はいないと思います。勝ちたくて練習するし、努力します。勝つために頑張るからこそ、負けたことに価値が生まれるのです。負けたことで、横綱になることもあるわけです。
決して負ければいいのではなくて、真剣に向き合って負けたのなら、受け入れて進んだ先に、横綱になれるような未来があるのかもしれません。

負けることも時には大切なことで、負けを乗り越えることが、人生の価値になると思います。
本当の覚悟は、勝負の前でも後でも、負けを認めることから始まるのかもしれません。先に負けを認めるというのは変な言い方ですが、勝とうが負けようが結果を受け入れる覚悟ができれば、負ける恐怖を感じることは無くなります。
ベストパフォーマンスを発揮する条件は人それぞれですが、負けるということは決してマイナスなことではなく、勝つことよりも得るものは大きく、必要なことなのかもしれません。
負けたくはなくても、それまでに努力した事をしっかりと認めてあげて、負けを受け入れられる自分でありたいと思います。

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