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#8 夜な夜な聞こえる甘い声

前日のパーティーで疲れていたのと時差ボケで翌日の昼過ぎまで寝ていた
確か土曜日だったと思う
キッチンに降りて昼ごはんを食べ、その日は部屋で勉強したりして過ごしていた

夕ご飯の時間になり、ホストマザーに呼ばれてダイニングキッチンへ向かった。
するとそこには初日に迎えてくれた、自称大学生の男の子がいた(#6参照)

「やっぱり私以外にも留学生いるよな〜」と思って彼の横の席に座った

相変わらず大きすぎるダイニングキッチンに感動した
アイランド型のダイニングキッチンをテーブル代わりにして
3人で座って夕飯を食べた

私の前にホストマザーが座った

席順


3人で夕食を食べながら軽く会話をした。

するとホストマザーに会話の流れで

「What time do you usually sleep ?(普段は何時に寝るの?)」

と聞かれた。

「umm… eleven?(うーん、11時くらい?)」

と私は答えた。ホストマザーは笑顔で「そうなの」と答えた。

その後もしばらく話をしているとホストマザーは

「眠くない?大丈夫?」
「時差ぼけ大丈夫?」 
「今日は何時に寝るの?」

と聞いてきた。

この人なんでこんなに私の睡眠状況が気にしてくれるのかなと思ったが、
職業病かな〜なんて思ったりもした。(医療系の職業だったので)

しばらくするとホストマザーは旦那さんにテレビ電話をかけた。

※旦那さんは子供2人をつれて実家(国外)に帰省していたので直接はまだ会ったことはなく、奥さんだけ家に残って留学生(私たちの)お世話をしてくれていた


ホストマザーは

「この子が新しい留学生よ〜ヽ(^o^)」

とテレビ電話越しに旦那さんに私を紹介してくれた。
つたない英語で旦那さんと挨拶を交わし「会えるのを楽しみにしています」
と伝えた

挨拶をした後は、またホストマザーは旦那さんとテレビ電話を続けた

それを眺めながら私は隣に座っていた自称大学生の男の子に話しかけようとした

すると男の子は

「しっ!🤫(静かに)」

というジェスチャーをした

あっ、そうだよね!電話中に周りで話したら失礼だよね!私ったらいっけない

この子若いのに礼儀正しいな〜
なんて思いながらホストマザーの電話が切れるのを夕食を食べながら
2人で静かに待った

しばらくすると旦那さんと一通り話し終えたホストマザーは
再度私に近づいてきた
ホストマザーは私の横に立ち、セルフィーの2ショットのような画角で旦那さんに
「ばーい( ´ ▽ ` )ノ」と言って電話を切った。私も合わせて手をふった


旦那とのテレビ電話


初めましての人と電話越しでテレビ電話するの少し緊張した。

ふと気になったのは、男の子は旦那さんと一切会話をしなかった

まあ前から住んでて、旦那さんも学生も見慣れているからいいのだろうな
と思った

そんのこんなで夕食を終えた私は自分の部屋に戻った

後でお風呂に入ろーと思っていたが、バスタオルを持ってきていなかった私はまたホストマザーにバスタオルを借りた


明日は街に繰り出してバスタオルを買いに行こうと思った。


※※※


時差ぼけでこの日昼過ぎに起きた私は23時には寝れず
部屋でダラダラ過ごしていた
トイレに行きたくなり、部屋を出る


トイレの前に来ると、ふと女性の声で

「Oh  Ahh」


と何やらセクシーな声が聞こえてきた。

トイレの先にある角を曲がるとホストマザーの部屋だった。そこから聞こえてきた

ホストマザーがアダルトビデオでも大音量で流していんだろうなと思った

用を足してトイレから出て、もう一度よく声を聞いてみる

すると声がテレビから流れてくる音じゃなく、リアルな音であった

うーん、これはもしかするとホストマザーさんでしょうか?

私の中の古畑任三郎が推理していた

(余談:ちなみにムーディーなBGMも流していて、
西洋の人はやはりBGMを大事にするのかとも思った。笑)

直接の行為は見ていないが、部屋のドア開けっぱなしでしてます?!

というくらいクリアに聞こえる音だった

本当は直接見たかったが、廊下のライトが人感センサーで反応するため

部屋に近づくとバレてしまいそうで直接は見れなかった

奥さんが一人でしているのかとも思ったが、

リズミカルな音で結構な音の声はおそらくお相手がいそうだ

今この家にいるのは私とホストマザー、そして謎の大学生の3人だ

消去法でいくとホストマザーと謎の大学生である可能性が高い

2人はどうやら夜の運動会を開いているようだった

※※

夕食のとき、しきりに2人で私の寝る時間を確認していたり

旦那さんとのテレビ電話で男の子が映らないように移動していたり

謎の留学生に話しかけるとその男の子に「しっ!」とされたのも

すべてはこのためだったのだ。

違和感が点と点で繋がった。

ホストマザー不倫してますやーーーん!
こっちは留学初日やぞーーー!泣


気が動転した私はあまりの衝撃に友達に

「今ホストマザーが大学生とS◯Xしてる!!!」

と友達にLINEを送っていた

友達から返信が来て話していると、すこしずつ気持ちが落ち着いてきた

なんだか感情がごちゃごやだった

欧米ではこれが普通なのか?

旦那がいない間に他の男と遊ぶのが普通なんか?

この人まだ未就学の子ども2人いるんだよね?

ホストマザーと謎の大学生にとっては私って邪魔者?

逆に私はスリルを味わう道具にされている?

と考えれば考えるほどに泣けてきた

これからこの人たちとどう接していけばいいのか悩んだ

ホストマザーがきもちわるい存在に思えてきた

なんというホームステイ先に来てしまったんだと後悔した

その日はいろんな感情が入り混じり

泣きながら眠りについた

次に続く




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