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小心者の父

男の人は、たいがい、小心者であると聞いた事があります。
いざ、となると女の人の方が肝が据わって、度胸があるらしいのです。

私が初めての出産の時、予定日になっても生まれそうに無く、骨盤と子供のサイズを測る為、レントゲンを撮りました。
結果、骨盤迄降りて来ていなくて、出産迄至っておらず、ましてや子供は大きくなってきていて、このままだと無理することになり、私は、尾てい骨骨折で、座る事が困難になり、子供は頭蓋骨骨折で、身障者になるかもしれないと言われて、帝王切開の出産を選びました。
そこで、主人も、父も反対していたのですが、産むのは私です❗️
「お願いします。」とすぐ手術の手配をお願いしました。
最後まで、手術を拒んでいました。

次の日が手術だったのですが、父は手術を初めてする私に
「手術は大した事ないから、心配するな。
俺も若い時、盲腸の手術をしたけどあっという間に終わったから。」
と、元気づけてくれているのだろうが、出産と、盲腸を一緒になんかして、頭の中ではムカッ💢としていました。

イヤイヤ大変でした。

それから手術したのですが、詳しくは前にも記事にした通り、大変でした。



その後、何年か経った頃、父が「白内障」の手術を受ける事になりました。
片目だけです。
丁度その時、実家にいたのですが、医大病院での手術で、ぼちぼち日帰り手術が出てきていた頃でしたが、入院(二泊三日)の手術となり、検査入院付きでした。

噂には聞いていて、大した手術では無いのに、本人は、緊張しまくり。
「もし、眼が見えなくなったら片目だけでも、不便だなぁ」
「もし、、、何かあったら後はよろしく」まで言い出して、軽く受け流すのも大変でした。
何度、「はい、はい」と言った事でしょう。
その父は、剣道五段、居合道五段の先生でした。

すぐ手術は終わりました

「白内障」なのに手術室の前で待機して、病室まで母と付き添いました。
すると、片目ガーゼが付いた顔を私達に向けて、
「はははっ、痛くなくてあっという間に終わったよ。麻酔も注射でなくて目薬だけだったよ」と、
呆れて母と家に帰りました。

それから数年後、怖くて片目だけで良いと「白内障」の手術を嫌がっていた人は、いつの間にかもう片方も手術していました。
とんだ人騒がせをしていたのにです!
盲腸の手術の時は、どんなだったか見てみたかったものです❗️

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