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三大栄養素のはたらき(食生活アドバイザー3級)

五大栄養素のうち、たんぱく質、脂質、炭水化物を3大栄養素といいます。

3大栄養素の共通点は、熱やエネルギーとなることです💪

今回は、栄養素として主要な役割を担っている物質についてのお話をします😊

たんぱく質の特徴

 たんぱく質は、アミノ酸が結合した化合物で、骨格、筋肉、血液、毛髪、皮膚、爪、ホルモンなどを構成する主要成分です。

 アミノ酸は全部で20種類あり、組み合わせによってはさまざまなたんぱく質が形成されています。

 アミノ酸の中には、体内では合成できないため、直接、食べ物からとらなければならないものもあります。

 体内では合成できないものを必須アミノ酸といいます。必須アミノ酸には次の9種類があります💁‍♀️

  • イソロイシン

  • ロイシン

  • リジン

  • メチオニン

  • フェニールアラニン

  • スレオニン

  • トリプトファン

  • バリン

  • ヒスチジン

 必須アミノ酸のうちヒスチジンは、成人になると必要に応じて体内で合成されるようになります。

 たんぱく質は、炭素、水素、酸素のほかに窒素を平均16%含んでいます。

たんぱく質は1gあたり4kcalのエネルギーを生み出します🔥

たんぱく質はおもに、肉類、魚類、牛乳、卵などの動物性食品や、大豆などの植物性食品に多く含まれています🥩🐟🥛🥚🫘

脂質の特徴

 脂質は、カラダの中で細胞膜の構成成分血液成分となり、ホルモンなどを作るには欠かせない成分ですが、摂り過ぎると、摂取エネルギーの過剰から肥満を招いたり、動脈硬化などの原因となったりします。

 脂質のことをダイエットの敵のように思っている人もいますが、脂質は、カラダにとって必要な栄養素です。

採らないのではなく、摂り過ぎないことが大切です✨

脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを生み出します。脂質が不足すると、エネルギー不足から疲労しやすくなったり、ウイルスや細菌からカラダを守る「免疫力」が低下することで病気にかかりやすくなったり、脂溶性ビタミンが吸収されにくくなることでカラダの調子が悪くなる可能性があります😨

脂質は、バター、ラードといった動物性の油脂類(動物性脂肪)、大豆油、菜種油、サフラワー油(紅花油)、オリーブ油といった植物性の油脂類(植物性脂肪)に多く含まれています。

このほか、穀類、豆類、牛乳、たまごにも含まれています。

炭水化物(糖質+食物繊維)の特徴

糖質の特徴

私たちが最も多く摂取している栄養素が、デンプンや砂糖などの糖質です。

日本人は、1日に摂取する全エネルギーの60%弱を糖質から摂取しているため、もっとも大切な栄養素となっています。

糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを生み出します。摂取された糖質は、ブドウ糖が多数結合したグリコーゲンとして貯蔵されます。

グリコーゲンはカラダを動かすためのエネルギー源となり、臓器などへのブドウ糖の供給にかかわる働きをします。

なお、摂り過ぎた糖質は、体内に脂肪として貯蔵されます🐖

糖質は、米、パン、果物などに多く含まれています🍚🥖🍎

食物繊維の特徴

食物繊維は、人間の消化液では消化されない難消化性の成分ですが、糖質の吸収を遅らせたり、コレステロールの排出を促進したりします。

また、食事の分量を増やし、満足感を与える効果もあります🤰

さらに、便通をよくし、発がん性物質の力をやわらげる働きもあることから、生活習慣病などの病気の予防効果でも注目されています👀💕

食物繊維は大きく次の2つに分けられます💁‍♀️

  • 水溶性食物繊維...水に溶け、食品の水分を抱き込んでゲル化する性質があります。血中コレステロール値を低下させ、糖質の吸収を抑える働きがあります。水溶性食物繊維を多く含む食べ物は、熟した果実、植物の種子、葉(春菊など)、もち麦といったものがあります🍓🥬🌾

  • 不溶性食物繊維...水に溶けず、水分を吸収して膨らみます。未消化の食べ物が体内を通過する時間を短縮し、便秘の予防や改善の働きがあります。不溶性食物繊維を多く含む食べ物には、野菜、穀類、豆類、根(ゴボウなど)、菌類(キノコ類)といったものがあります🥕🍚🫘🍄

参考資料

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