日本の野球界で起きていること。
こんにちはジャーナリストの氏原です。
今日、筆を取ったのは、これまで長く野球界全体を取材をしてきて、今、日本の野球界に存在する問題点についてまとめようと思ったからです。
僕は、野球の取材をしてきました。甲子園は21年連続、日本シリーズは7年連続、WBCは3大会連続と、野球のジャーナリストの中ではなかなか踏めない経験をしてきました。一つのカテゴリーに偏ることなく取材してきたのは日本の育成がどのように進んでいるのかを知ることができたらと思っていたからです。
それぞれのカテゴリーで育った選手の成長過程を見ていくことで、日本の育成について知ることができる。行動してきた今は、そう感じています。この記事は未完成原稿で、徐々に増強させていくというイメージで時間をかけて、書き足していければと思っていますので、長らくの付き合いをよろしくお願いします。
日本では野球の競技人口減少が叫ばれています。ある調査では少子化の6倍ベースで競技人口の減少が進んでいるとの報告があり、「少子化の影響」だけが野球を選ぶ人口衰退を招いているのではないというのがわかると思います。数字だけで見ても危機的状況であると感じる人も多いのではないでしょうか。
ただ、僕自身は現在の競技人口衰退をめちゃめちゃ危機だとは捉えていません。少しくらい減ってもいいんじゃないかくらいに思っています。
とはいえ、改善するべきことはたくさんあって、そこをどうするかがポイントになるのではないかと思います。
まず、なぜ、競技人口は減ったのか。そこを考えたいと思います。
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