母になって実感した、子どもたちが大切にされている証を絵本に込めて【子育てエッセイ】
子どもたちの絵本用の本棚に、ちょっとしたこだわりがある。
それは、絵本をプレゼントされたとき、日付と誰からもらったかと何のお祝いでいただいたのかを背表紙に記入すること。
誰からもらったか
どんなお祝いでもらったか
いつもらったか
を絵本そのものに記録して残している。
保育園に通っていない我が家の子どもたちの身近な大人は、パパとママのふたりだけ。でも、普段会わないだけで、それぞれの両親、職場の人、友達、noteを通して出会った人など、たくさんの人が子どもたちのことを大切に想っている。
だからこそ、絵本をはじめとするお祝いを形としていただく機会がある。
子どもたちにはいただいた絵本を通して、人が人を大切に想う気持ちを知ってもらいたい。そんな気持ちを込めて、あえて子どもたちの目につく背表紙に記録している。
なぜ、絵本に送り主や何のお祝いだったのか記録し始めたかというと、母になったことで、子ども、という存在がこんなにもたくさんの人から愛されて、大事にされていることを知ったから。
家にあったおもちゃが実は従姉からのプレゼントだったこと。父の姉からのプレゼントの存在。父の友達からの贈り物。私はなぜそこにあるのか、知らなかった。自分のお祝いで頂いたなんて知らなかった。ずっと当たり前に家にあるものとして受け取っていた。
それを、私だけが知っているのはもったいないと思ったんだ。
ただ家にある絵本と、誰かから自分のために贈られた絵本。どちらも同じ絵本だけど、愛情や感謝はきっと後者の方が感じられる。
だから、子どもたちが受け取るプレゼントの定番の絵本に、送り主と何のお祝いのプレゼントかを記しはじめた。絵本を読んだときに「この絵本はママのお友達が、ちびちーちゃんのお誕生日おめでとうのプレゼントしてくれたよ」とか、「無事に産まれてきてくれてありがとうのお祝いで届けてくれたものだよ」と伝えている。
その効果なのか、もともとの気質なのかわからないけど、ちびちーちゃんは知らない人に対してかなり友好的だ。恥ずかしがることはあるけど、怖がることはほとんどない。挨拶ができて、「ありがとう」が言える。
まるで、人の親切や優しさを本質的に理解しているかのよう。
これからも私はいただいた絵本に、贈り主とお祝いを記入していく。いつか、文字が読めるようになった子どもたちが、たくさんの人から自分の成長を喜ばれていたことを知れたらいいなと思う。
実際に私自身、子育てに孤独を感じたときは、子どもたちに絵本を読み聞かせながら、背表紙にある名前に孤独な気持ちを和らげてもらったこともあった。そこから、一緒に子育てをしている気持ちになれるので、絵本棚のこだわりは私にとってもいいものだった。
明日もいい1日になりますように。
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