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夜更かしにて、わたしの春休みを過ごす。


長男が春休みになって、一週間を超えた。

日中、自分の時間どころか家事を進める時間もとれず、溜まっていく家事と鬱憤に、心身が疲弊してきている。

その鬱憤をはらそうと、夜中に自分の好きなことをしている。
すると、ふだんより夜更かししてしまって、寝不足に。
翌日は、眠気との闘いとなる。
眠い。もう若くない。


ここ数日の夜は、ひさしぶりにアニメを観て楽しんだ。
『ダンジョン飯』。
漫画を途中まで集めていたが、断念してしまった作品だ。

絵柄も世界観もキャラクターも魅力的で、アニメの評判も聞いて見始めた。
さすがだ、おもしろい・・・!

BUMPのOPメロディが流れるところから、わくわく感が止まらない。
いま、ようやく7話まで観たところ。
続きを観るのが楽しみだ。


こんなふうに、アニメを一気に見るなんて、いったい何年ぶりだろう。
学生時代はよく、こんなふうに過ごしては、夜更かしや徹夜を繰り返していた。

「そんな時間があれば、本でも読んでおけばよかった」と後悔したこともあったが。
やはり、あの時間はわたしにとって大切な思い出の時間。

観てきたアニメはどれも心に残っているし、アニメで徹夜なんて、時間が有り余っていた学生時代だからこそできたことだ。
むしろ、やっておいて良かったとさえ思える。
今では、好きなアニメを観放題なんて、ぜいたくは時間はとれない。

ルームメイトとパソコンにかじりついて、『TIGER&BUNNY』や『物語』シリーズを観たこと。
暗い部屋にひとりで籠って、『攻殻機動隊』を観たこと。
カラオケで『マクロスF』を歌ったこと。
どれも、学生時代のわたしの思い出だ。


夜更かしといえば、もうひとつ。
最近は、読書に時間を費やしている。

というのも、今月下旬から、なぜか眠りにつくのに時間がかかるようになってしまったのだ。
眠れないと、つい携帯を開いてしまい、ますます眠れない夜が続く。
そんなときは、本を読むのがいちばんだと思い、布団に入ってはすぐに本を開くようにしてみた。

これまたひさしぶりに、児童書を購入した。
いつも応援している動画配信者の方がおすすめしていた児童書で、『カトリの眠れる石の街』という。


まだ読み始めたところなのだが、カトリという強気な女の子が主人公。
19世紀後半のエディンバラで起こる不思議な事件を解決すべく、彼女が奔走する物語のようだ。
設定や世界観が魅力的で、読む前からワクワクするような表紙もいい。

児童書は、中学生の頃によく読んでいた。
わたしの児童書ブームの始まりは、『ダレン・シャン』シリーズ。

主人公ダレンが、奇妙なサーカスをおとずれ、半ヴァンパイアとなることから物語が展開する。
スリルと読みやすさに引き込まれ、一気にファンになってしまった。

大好きなのは3巻で、読んだときのドキドキを今でも思い出せる。
主要人物たちの死が悲しくて、泣きながら食卓についたこともある。
息子たちにも、ぜひ読んでほしいシリーズだ。



こんなふうに考えると、あの頃は「好き」に純粋だった。

アニメも児童書も、なに考えずに楽しんでいた。
時間の無駄とか、役に立つかどうかなんて、考えもしなかった。

アニメを観る時間は余るほど持っていたし、頭の中ではいつも大好きな児童書のことを考えていた。


それがまあ、なんだかなぁ。
大人になるって損だなあ、と思わずにはいられない。

持てる時間をいかに有効に使えるか。
そんなことばかりに気を取られて、寝る前のわずかな自由時間にさえ、心から「好き」を楽しめない。

翌日、眠くてだるい頭と体で、家事や育児を適当にこなしているとき、「昨日の夜更かしはよくなかったなあ」なんて思うのは、ものすごく惜しい気がするのだ。

夜更かしの翌日。
そんなこと考えなくてもすむくらい、いつまでも眠っていられたらなあ。


でも、考え方を変える。
それだけ限られた自由時間だ。
いかに貴重で、ありがたい時間なのか、もういちどよく噛みしめる。

よし、せっかくの時間だ。
昔好きだったアニメや児童書を存分に楽しみながら、心をゆっくり休ませてやろう。


いまは、春休みなのだから。

春の陽気にあてられて、ちょっとくらい羽目を外したっていいよね。











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