見出し画像

アメリカの、このマクロ経済の基礎データが、この状態にある時、過去30年を振り返っても信用収縮やリセッションは一度もありません。noteでS&P500、ナスダック、日経平均、ドル/円の理論値を独自に算出し予想して検証しています。

アメリカで、このマクロ経済の基礎データが、この状態にある時、過去30年を振り返っても信用収縮やリセッションに陥ったことは一度も無いというデータを見て行きます。

逆イールドに陥ると銀行は貸しても利益は出なくなるので貸し渋りや貸し剥がしとなり、つまりは信用収縮となり、信用収縮が起きることが要因となるリセッションへと陥ります。

企業や家計は新規の資金調達は出来なくなり、抱えている借金の金利は上がるので利払いは急増し資金繰りは行き詰まります。

つまりキャッシュインフローは減り、キャッシュアウトフローは増えるので資金繰りが急速に悪化することから、利上げすると金融引き締めとなり、信用収縮となりリセッションに陥ることから逆イールドとはリセッションの前兆として広く株式市場や債券市場、ドル/円など広く市場で認識され、実際に大半のケースで逆イールドが発生するとリセッション入りして来た訳です。

利上げとは幅広い経路で金融を引き締めることから、貸し渋りや貸し剥がしにより資金調達は出来なくなり、金利上昇により利払いは急増するので企業や家計は資金繰りに行き詰まり破綻ラッシュとなり、失業者は激増するので、景気は減速し、やがて景気後退、つまりリセッション入りして行くのです。

今回は5.5%も利上げしているので金利高騰により利払いは急増し、貸し渋りや貸し剥がしとなり強烈な金融引き締めとなっています。

銀行による貸し渋りや貸し剥がしのメカニズムは簡単となりますが、金利高騰により利払いが急増するので借入限度額が利払いが増える分だけ下がるので、それまでなら借りられた額が借りられ無くなり、既存の借入を減らす必要に迫られるので貸し渋りや貸し剥がしとなる訳です。

具体的に考えると

例えば

借入限度額が1000万円だと仮定し、内訳は借金が950万円で利払いが50万円だったと仮定して考えると

この借入限度額が1000万円のケースだと銀行は借入限度額が1000万円なので利払いも含めて総額で1000万円と査定するので金利が低く利払い分が50万円なら950万円が借金出来る限度額となる訳です。

この状態で5%も利上げされて借入金利が5%上がると利払いは50万円増えるので利払いは100万円となり、借金出来る限度額は900万円へと50万円減ります。

この時に1000万円の借入限度額まで借金している企業や家計は50万円分が借金限度額を超える状態となるので50万円分の貸し剥がしが起きて来る訳です。

一方で950万円まで借金していた企業や家計は利上げされて金利が上がる前なら50万円分の借入可能額があり、いざ資金繰りに窮したり、何かを購入する際に50万円は借りられる状態となっていて訳ですが、利上げされて金利が5%も上がったことから利払いが50万円増えたので借入限度額の1000万円に達したので、新規には借りられなくなり、50万円分の貸し渋りとなる訳です。

このような現象が社会全体で起きることから、5.5%も利上げされると強烈な金融の引き締めとなり、逆イールドが発生すると、そもそも銀行は貸しても利益は出なくなるので貸し渋りや貸し剥がしとなり、信用収縮となりリセッション入りは確実と見られていた訳です。

銀行は5.5%も利上げされ逆イールドが発生すると預金金利は引き上げる一方で貸し出し金利は利上げ幅ほどは上げられていない状態となります。

つまり銀行は利上げと逆イールド発生により

預金金利が上がるのでキャッシュアウトフローは増える

貸し出し金利は利上げ幅ほどは上がらないのでキャッシュインフローは利上げ幅ほどは増えない

となるのでキャッシュフローが急速に悪化するので貸し渋りや貸し剥がしが急速に進むし、激しくなって行く訳です。

このように利上げとは強烈な金融の引き締めとなるので、逆イールドは信用収縮やリセッションとの相関関係はあると同時に、ここまでの説明なら因果関係もあるので、つまりは逆イールドとリセッションには因果関係があるので5.5%も利上げしたらリセッション入りは確実と見られていたのです。

しかし、ここまでは金融に詳しい人なら説明するまでも無く頭には浮かぶので自信を持って逆イールドだからリセッション入りすると分析し予想していた訳ですが、ここまで書いて来たように陥って行くためには

前提条件

が、いくつもあるのです。

私が上記に書いていた内容は金融に詳しい人なら誰でも分かるので今回は、あえて無料記事の部分として公開しますが、つまり希少性は無い当たり前の内容なので無料部分としますが、今回、私が一昨年から信用収縮とはならず、リセッション入りもあり得ないと分析し、予想して的中して来た訳ですが、私が上記に書いていた中に、どこかに前提条件があり、その前提条件が整っていないと論理展開に破綻があり、つまりは論理として成立していない部分があるのです。

上記で書いて来た私の論理展開には、どこかに前提条件があり、その前提条件が整っていないと論理は成立せず、つまりは私は、その前提条件が整っていないので、このような利上げや逆イールドが信用収縮やリセッションには結び付かず、厳密に言えば因果関係も無く、利上げや逆イールドが信用収縮やリセッション入りするとの分析や予想は間違っており、リセッション入りはあり得ないと一昨年から主張し、予想して的中させたのです。

この部分は極めて希少性があるし、細かなマクロ経済の基礎データの分析が必要であり、銀行のポートフォリオや企業、家計の財務状態なども把握して分析し、何が信用収縮やリセッション入りの前提条件となるかまで過去の事例から把握していないと分析は出来ないことから有料記事で書いて来た訳です。

日本のバブル崩壊のメカニズム

リーマンショックのメカニズム

信用収縮のメカニズム

リセッション入りのメカニズム

これらを把握していないとリセッションはあり得ないとは一昨年から主張や予想は出来ません。

投資の世界では、今になって逆イールドや利上げとなってもリセッション入りはしないと後付けで言い始めても結果が出た後なので1ミリも意味は無く一円の価値も無いです。

株価が爆上げラリーとなった後に利上げや逆イールドがリセッションとはならないと言い始めても投資の世界では一円の価値も無い訳です。

さて、ここからは有料読者向けの記事となります。

ここから先は

697字 / 2画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?