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【ジムに行かず効率的にカッコいい体を作る方法】~前腕編~

 夏。またの名を恋の季節。八月まで残り二ヶ月を切った今、男性の読者諸君は焦り始めた頃合いだろう。
 私はワークアウト(筋トレ、と言うよりこちらの方が本質的なのでそう呼んでいる)を趣味にしているし、ただ筋肉を大きくするのではなく、美しい体を作っていきたいとも思っている。
 そんな私のこれまでの経験から伝えられることを書いていく。

 

人目に付きやすい筋肉を鍛えろ!


 他人にカッコいいと思われたいのなら、まずこれを念頭に置いて体を作った方が効率的だ。
 人目に付きやすい部位は、「前腕・上腕・首回り・ふくらはぎ」がトップ4だ。言うまでもないが、シャツとハーフパンツを着た時に露出する筋肉を例に挙げた。もしあなたが海に行ってモテたいなら全身を鍛える必要が出てくるので、それはまた別の機会に書かせてもらう。

前腕の鍛え方:最近よく見るやり方は無視!


 読者諸君の中には、既にYouTubeで前腕の鍛え方を調べた者もいるだろう。その動画の内容は恐らく以下のようだったはずだ。
「腕橈骨筋が一番大きい筋肉なので、そこを鍛えるのが一番効率的!その他の筋肉は鍛えてもあまり大きくならない。腕橈骨筋を鍛えるためには、リバースカールやリバースリストカールが良い」

 ざっくりと説明をしよう。腕橈骨筋(わん とうこつきん)とは、手の甲側に位置する前腕の筋肉で、肘を曲げたり、手首を反らすときに働く。体積は前腕の筋肉の中では最も大きい。
 リバースというのは、手の甲を上にした状態で動作を行うという意味だ。

 このよくある鍛え方は半分正解で、半分間違いだ。具体的に述べよう。

・腕橈骨筋以外もしっかり大きくなる!(実際に私は大きくなったし、誰でもそうなる)
・わざわざジムでその種目をやらなくても鍛えられる!

 本当にそうなのか信じ難い者もいるだろう。だが、安心してほしい。筋肉を成長させるメカニズムは、”ジムに行くこと”じゃなく、強い刺激を与えること!基本的にはこれだけだ。なのに皆、その一番大事な考えを捨て、良くわからないサプリを飲み、高い金を払ってジムに行く。
 これは立派な搾取だ。情弱ビジネスでもあるだろう。読者諸君には騙されて欲しくないものだ。

具体的な鍛え方:初心者から中級者まで

 腕橈骨筋を器具を使わず鍛える方法の中で、強度が高い種目は順手のナロープルアップだ。順手で鉄棒を握り、手幅を狭めた状態(両手が完全にくっついた状態が理想)で懸垂をするという意味だ。

「おいバンドッグ、そんなの出来るわけねぇだろ!」

 その通り、スポーツ経験やトレーニング経験が無い人間には基本的に不可能だ。
 私が初心者に進めるのは斜め懸垂、英語だとホリゾンタルプルだ。

 子供用の鉄棒など、腰から胸くらいの高さのバーを”順手で”掴み、バーと胸を出来る限り近づける。これを繰り返す。前腕の筋肉はスタミナがあるので、8回~12回より多い回数繰り返すのが良いだろう。セット数は2~3で良い。

 リバースカールの様な一つの関節しか使わない種目は怪我のリスクが高い。斜め懸垂は肘だけじゃなく肩や肩甲骨も動くので安全だ。
 勘の良い者は気付いたかもしれないが、斜め懸垂は背中の筋肉も上腕二頭筋(力こぶ)にも刺激がいく。ついでにいろんな筋肉を鍛えられるので、「ボディビルダーになりたいわけじゃないけど、それなりに筋肉を付けたい」という者にはちょうどいい種目だ。

 ところで、あなたにはこんな経験がないだろうか。
 子供の頃うんていで遊んでいた時、前腕がパンパンになって耐えられなくなったこと、バッティングセンターに行ったとき、バットを掴むのが辛くなったこと。

 つまり、斜め懸垂でバーを握っていれば前腕は鍛えられる!という話だ。それが楽になったら普通の鉄棒でぶら下がろう。1分を4セットできれば上出来だ。
 

 腕橈骨筋は手の甲側の筋肉だ。物を掴むのはその反対側、手のひら側の筋肉だ。(ちなみに、これを前腕屈筋群と呼ぶ)
 先ほども述べたように、この屈筋、握る筋肉は大きくなる!…のだが、あまり大きくならないと話す者をYouTubeで見た記憶がある。
 しかも、ソイツはそれなりに登録者を抱えていた。ボルダリングをやっている人間の前腕を見たことが無いのかと疑問を投げかけたくなる。論文だけを読んでワークアウトを真剣にやらないと、皆の前で恥をさらすことになる。私はそうなりたくない。

 筋肉を大きくするには伸ばして縮めることがセオリーだ。だが、前腕屈筋だけはそれに当てはまらないと、私は感じている。なぜなら前腕屈筋は長時間木にしがみつくために発達した筋肉だからだ。ぶら下がる時、筋肉は伸び縮しない、つまりそれが答えなのではないだろうか。

 さて、ここまで読んでくれてありがとう。今回は前腕について話した。次は上腕、いわゆる腕の筋肉と皆が呼ぶ部位の鍛え方についてだ、お楽しみに。


 
 


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