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能登半島地震 サバイバルな自宅での生活

水はまだ出ない

まだ、通水していない。通水したとしても、自宅内で漏水していたら、それは個人で業者さんにお願いしなければならない。それも順番待ちで、いつになるかわからないのだという。業者さんも遠方に避難したり、仕事をやめたりと人手不足なのだそうだ。まだまだ人間らしい生活はできないようだ。


食事

すっかり減ってしまった炊き出し。1日1回あるかないかの世界。行列に並び1時間は待つ。無職だから耐えるしかない。
ご飯を炊けるだけ炊いて全て冷凍した。水を使うのは最小限にしたい。時短営業で、まだまだ商品の少ないスーパーでチンすれば食べられそうなものを選び買い、出汁入り味噌をお椀に直接とかしたみそ汁を飲む。鍋は使いたくない。だって水がいるから。炊き出しもスーパーもだけど、仕事をしている人達は時間的に間に合わないようだが、どうやって食事しているのだろうか?


ワカメを干す


今年はワカメが豊漁らしい。スーパーでゲットした生ワカメが余ったので干しておいた。どうせ洗濯物は干せないのだから、代わりにワカメを干して保存する。


菜の花


収穫できなかった白菜が菜の花になっていた。まだ食べられそうな部分をカットしてきた。茹でれば美味しくいただける。少しでも野菜不足を解消したい。畑があって良かった。


トイレ

支援物資のトイレ凝固剤は一度ももらえていない。配布しているというのは都市伝説なのか。金沢で購入してきたが1回100円以上はする。収入が途絶えてしまった今、出費はできるだけ抑えたい。できるだけ凝固剤を使わないように、トイレカーや仮設を使う。夜中の2時だろうが3時だろうがトイレにむかって歩く。街頭の無い真っ暗で隆起したり陥没している瓦礫の町を必死に歩く。間に合わないと必死に歩くから怖くなんかないよ。


お風呂

お風呂もどんどん減っていく。減っていくから、残っているお風呂は大行列。もう諦めた。地震直後は10日も入れなかったのだから、一週間くらいチョロいものだ。臭くても痒くてもすぐに慣れる。毎日、シートで拭くから大丈夫。週一で金沢に行って大きなお風呂に入ってくれば、それでオッケー。


洗濯

雨水や雪解け水をためて洗濯していた頃に比べると、水がもらえるだけ天国だ。誰もいない町であちこちの雨どいから流れ出す水を、バケツやタライで集めて、おばあさんは川で洗濯の如く手洗いしたあの頃。干した洗濯ものがカチカチに凍ったあの頃。今は、ガッツリため込んで、車で2時間半行けば、でっかい洗濯機でふわふわの服を着れる。ありがたや〜。


自宅

片付けが進むにつれ、思った以上に家の破壊が大きいことに気づく。柱は亀裂が入って傾き、窓が歪んで閉まらない。家を横断していた亀裂からは地面が見え、和室が傾いてる気がする。大丈夫だと思っていた屋根からは雨漏り。直したばかりの瓦もやられてたようだった。あちこち隙間だらけの家。どうりで寒いと思ったよ。ブルーシート買い足さないと。


一体、いつになったら普通の生活に戻れるのか?仕事もないから畑で自給自足しかないのかな?


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