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親ガチャに失敗しても...

突然ですが、あなたには絶対な味方が一人でもいますか?

絶対的な味方とは、このように思える人です↓

  • この人といれば安心できる

  • この人だったら わたしを理解しようとしてくれる

  • 周りが反対しても、この人だったら絶対に応援してくれる



今回は
「たとえ親に恵まれなくても絶対的な味方が一人
(というか一人で十分)でもいれば、
人生なんとかなるよ」という話です。



親に期待できなかった


わたしは3人兄弟の真ん中で育ちました。
兄・わたし・弟の順です。
幼少期、父は仕事で帰る時間が遅く
母は今でいうワンオペ状態でした。

子ども心に「お母さんはいつも忙しそうだな。」
「次から次へとやることをこなし、常に動いてるなぁ。」
と思っていました。


一方わたしはマイペースでおっとりとした性格。
そんな時間に追われている母に
「話しかけたいけど、今しゃべりかけたら迷惑だろうな。」と
遠慮していました。



実際、母に聞かれたことに即答できないと
イライラされていたので
「わたしは母をイラ立たせる存在なんだ」
と子どもの頃は思っていました。


よく思い出すのは、なんてことない日の夕方の会話。

母:「今日のごはん、何食べたい?」
私:「うーん……ハンバーグ」
母:「ハンバーグは手間がかかるから、ダメ」
私:(「え、じゃあなんで聞いたの?それなら聞かなくてもよかったじゃん」)


こんな感じで
何を言ってもわたしの意見は却下され
「わたしの意見は聞いてもらえない」と学習し

「今日のごはん、何食べたい?」の質問には
注意するようになりました。

本当に食べたい物は口に出さず
「なんでもいいよ。」
「特にないよ」
と応えるようになっていました。


自分の要望は聞き入れてもらえない


母には「わたしの要望は聞き入れてもらえないのだ」
と悟ったのは
小学3年生ぐらいだったでしょうか。


思ったことをすぐ口に出さず、
相手にどう言われるか考えてから
話すようになったのもたぶんこの頃。


わたしは母がやって欲しいと思っていることを進んでやる
言われたい言葉を返す
言われたことをこなす
まるで奴隷のようだなと思っていました。


家の中では、この主従関係を続けることが
1番楽な方法だと思って
学校生活でもこれを応用していました。

先生や友達がやって欲しいことをやって、
言って欲しいことを言えばいいんでしょ
というように。

自分の欲求や希望は内に押し込んで
そもそも抱かないようにする。


そんなふうに生きてきて
社会人になって苦しんだことは


相手の顔色ばかりを伺って、自分のことは二の次にする
 →上司に「あなたの意見は?」と求められても何も言えない
◇何か役に立つことをしないと自分は存在してはいけないと思う
◇他人を頼ることができない
◇他人を信用するまで時間がかかる

ということです。


このような特徴をもつ人に共通する原因を調べていくと、
愛着障害の可能性があるということが分かりました。

どうやら幼少期に特定の大人と安定した愛着を築くと
「この世界は安心でき居心地がいい世界だ」と思えるらしい
 と。

愛着についてもっと知りたい方はこちら↓


では、いわゆる毒親に育てられたわたしが
なんとかここまで生きてこられたのはなぜか?



それはひとえに叔母の存在だと思います。
昔から、わたしの絶対的な味方になってくれたのは叔母でした。



そのことを強烈に思い出せるエピソードがあります。

高校1年生の時、
携帯電話が急速に普及してきて、
わたし以外のクラスメイトは全員携帯電話を持っていました。
朝、教室に入ると「昨日メールで言った○○がさぁ...」
帰る時は「またメールするね」




日常的にそんなやりとりを横目に見ながら
わたしが知らない間に他の子はメールを通して
どんどん仲良くなっていってる
わたしだけ置いてけぼりにされている

わたしも携帯さえあれば仲間に入れるのに...



そんな思いを募らせ
ある日、母に「携帯電話が欲しい」と言ってみました。


母の返答は
「そんなの高校生に必要ない。」


「友達はみんな持ってるよ。」と言っても
「よそはよそ、ウチはウチ。」と頑なに拒否されました。


その頃、遠方に住む叔母から月に1度ほど電話があったので、
その時に泣きながら母とのやりとりを話しました。



すると、
叔母が1か月後に家にやってきて母を説得し
兄と私の携帯を買ってくれたのです。
利用料も自分が払うと言って、母に有無を言わせず
携帯ショップに一緒に行き、購入してくれました。



叔母に想いを聞くと、
「同級生が当たり前に思っている物をもたないことで
さくらがのけ者にされたり、いじめられたりしないか心配だった」
とのことでした。



独身で子どものいない叔母ですが、
愛情深く、幼いころから洋服を買ってくれたり、
誕生日やバレンタインデーには
欠かさずプレゼントを贈ってくれたりと、
とても大切に想ってくれていると感じています。


たまたま先輩といるときに
叔母から電話がかかってきて話していたら
「話し方がすごい優しかったから恋人からかと思った」
と言われたことがあるほどです。

愛着の築き直し

このようにたとえ親が精神的に未熟(いわゆる毒親)でも


親ではない第三者が、親がしてくれなかった役割を一時的にまたは数年単位で肩代わりすることで、愛着を築き直す体験をし、安定した愛着に変えていくことができる

というデータもあります。


思い返してみると、
叔母だけではなく今まで出会った上司の中にも
愛情深く育ててくれた人がいました。

そんな人との絆や温かみを感じていく過程をたどって
わたしの中に安定した愛着を育んでこれたんだなぁと
思っています。


だからたとえ今、あなたに味方がいなくても
この先に出会う可能はあります。
もしかしたら、出会っているけど気づいていないかもしれません。


愛着を築く相手は親じゃなくてもいい



大人になってからでも、何歳からでも愛着は築き直せる

という事実を知ったことで
わたしは諦めていた人生に希望が持てました。



だから、「親ガチャに外れたらもう終わりじゃん」と
幸せになることを諦めている人に
このことを伝えたいと思っています。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
同じような体験を持つ方へ
「わたしはこの人に救われたよ~」なんて教えてくれると嬉しいです♪



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