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読書の習慣を身に付けたい人へ、「風呂読書(フロドク)」はいかが?

「本を読む習慣を身に付けたい~ けど身に付かない」
そんなお悩みボーイズ&ガールズは星の数ほどいる。
毎日本が読めるようになれば、友人にくだらないうんちくを披露したり、他人の格言をあたかも自分が生み出したかのように振る舞える。
まあ披露しないにしても知識を常に蓄えることが出来るだろう。

読書習慣を身に付ける第一歩として、風呂読書(フロドク)はいかがだろうか。「何故風呂場で本を読むべきなのか?」「オススメの本は?」この2点に絞って説明をしよう。

何故風呂場で本を読むべきなのか?

さて「風呂場で読む」理由についてだが、集中できる環境が最も整っているからだ。

風呂場と日常生活、この2つの環境では行動できる範囲が大きく異なる。
日常生活においてやりたい事、やらなければならない事を羅列した時このようになるだろう。

  • スマホ(SNS、ゲームなど)を見る

  • 家事をする

  • ニュースや調べもの

  • 勉強

  • 趣味

  • 植物に水をあげる

などなど。ではここに「読書をする」を入れた時、行動の優先順位はどうなるかを考える。ほとんどの人間がスマホの確認や家事を優先的に行うだろう。では風呂場という環境ではどうだろうか

  • お風呂に入る

  • 体を洗う

ここに「読書をする」を入れたらどうだろうか。この行為は「お風呂に入る」と併用して行えるし、他に優先すべき行動は無い。またスマホの確認や家事を行えないという点もミソだ。よって「読書」という行為が邪魔されない環境として、お風呂は最適なのだ。

エッセンシャル思考という本では成果を最小の時間で得るための方法がいくつか述べられている。その中で「集中するためには、集中せざるを得ない状況に自分を置くしかない。」と書かれている。マイクロソフト社創設者のビルゲイツも集中するために「考える週」を定め、技術を学び続けた。では我々も「考える風呂場」と称し風呂場でビルゲイツ並みの集中力で本を読もうじゃないか。

1%に集中する方法は手を出しすぎないこと

また習慣の定義として、「同じ状況のもとで繰り返し行われた行動がやがて定着し、(意志とは関係なく)自動化されて行われること」を意味する。
ここで同じ状況のもとで繰り返しという点に着目すると、お風呂に入ったタイミングで本を読むように意識を向けるだけで、読書習慣へのロケットスタートになる。毎日?2日に1回?1週間おき? お風呂に入る頻度は人それぞれだが、そのたびに本を持ち寄れば読書のハードルは徐々に下がり、お風呂以外の場でも読書の習慣として身に付くだろう。

オススメの本は?

さくらももこさんのエッセイ

やはりこのエッセイは欠かせない。1つの話自体が短く、話の長さに左右されず自分の好きなタイミングでお風呂から出ることが出来る。

またさくらももこ氏の心情や経験が面白おかしく描かれいる点も良い。エッセイでは意地悪な爺さんが死んだとき、心底笑っていたという話の「メルヘン爺」や独自の民間療法で病を治そうとする「奇跡の水虫治療」など誰もが笑ってしまうような数多くの話が収録されている。

持っているエッセイたち

自分の好きな話は「ももこの話」に収録されている「春の小川の思い出」。親友のたまちゃんと小学校、中学、高校と楽しい毎日を送っていたが、卒業のタイミングでたまちゃんは海外へ。ももこ氏はマンガ家の道を進み、離れ離れになってしまう。それまでの友人との思い出、青春の楽しさや儚さを体感できる話である。

星新一さんのショートショート

SF小説の金字塔。こちらも1つの話自体が短い。が一つ話を見終えるとともに「うわ~ なるほどなぁ」と思わず言ってしまうような伏線回収やオチを体験できる。色々な小説家がいるがここまで読みやすく、かつ納得してしまう話を作り出す人間はいない。

有名な話だと「ボッコちゃん」という話がある。バーのマスターがオウム返ししか出来ない女性のロボット「ボッコちゃん」を作ったところ、大人気に。ある日、一人の青年が「ボッコちゃん」に毒物を飲ませてしまう。「ボッコちゃん」が飲んだお酒は後に回収され、バーのお酒として振る舞われるシステムになっていて…

他の話が気になる人はNHKでドラマ化やアニメ化などがされているため、そこから見始めるのも良いだろう。ぜひ一度は星新一ワールドに触れて欲しい。

家にあった本で、1冊220円だった

中野信子さんの「脳内麻薬」

こちらは個人的に興味を持って買い、面白かったもの。薬物のシステムや依存症のメカニズムが事細かに書かれている。知識のない人間でも読みやすいし、お風呂上りにはIQが30くらい上がっていそうな気持ちになれる。


科学系のお話もいいですね

内容としては、快楽を司る「ドーパミン」という物質がメイン。薬物やギャンブル、セックスにアルコールなど依存性の高いものはこの「ドーパミン」によるもの。

ドーパミンを得る方法は何も麻薬や酒だけでなく、日常からも得ている。人から「ありがとう」を言われた時や褒められた時、noteでスキを貰えた時、人は「社会的報酬」を感じ、大脳基底核の線条体にドーパミンが放出され快楽を得る。

この快楽は金銭を貰った時に得られる「金銭的報酬」や人間の3大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)である「生理的欲求」と同じ部位を刺激している。

つまり、noteでスキを1000以上貰っている人間は、突然3億円拾ったり、絶世の美男美女と付き合っているに等しいほどの快楽を得ている!!!!!!

なんだろう。人の見え方が少し変わった。

おわりに

他にも

  • 若林正恭さんの社会人大学人見知り学部卒業見込み

  • 筒井康隆さんの家族八景

  • 湊かなえさんの望郷

  • 水野敬也さのLOVE理論

などがオススメである。これらは自分のキリがいいところで読み終える点が良い。またエッセイや小説、指南書は風呂という孤独な空間でより際立つ。スマホやテレビといったノイズから離れて没頭できるからだ。

このような読書の機会が増えるにつれ、様々なジャンルに手を出すだろう。そして人生を左右する本に出合う機会が必ずくる。その機会を作るためにも「風呂読書(フロドク)」はいかが?


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