Jiro SHIBUYA

1965年生まれ。通信業界関連のライターをしながら外国人関連のカウンセラー的な活動も。…

Jiro SHIBUYA

1965年生まれ。通信業界関連のライターをしながら外国人関連のカウンセラー的な活動も。子育て期より保育園や学童保育関連団体の役員も務めて幅を広げた? さて、ものかきとして生き残れるか? 2020年以前のブログ記事はhttps://jsmiru.hatenablog.com/ で。

最近の記事

二重国籍はズルイ論への対応策を考える

二重国籍を議論するとき、必ず登場するのは「国籍を二つも持っているのはズルイ」という意見です。 Aという国もBという国でも、国籍があることを条件に認められている権利が一定程度あります。たとえば国政選挙で投票する権利や自由に入国する権利なんかがそうですね。 最近の話で言えば、新型コロナの流行に備えた時期、各空港で入国制限をかけたときも、ごく限られた条件でしか外国人の入国を許さない措置が取られた一方で、日本のパスポートを持っている人については、たとえ入国後の行動制限はかけたにし

    • 「結婚」あるいは「婚姻」という概念と違憲訴訟

      *この記事は2021年7月4日に書きました。 1,同性婚訴訟の違憲判決と選択的別姓訴訟の合憲判決 このところマイノリティの違憲訴訟が気になっている。私はそれぞれ原告を応援する気持ちでいるのだが、今年2021年3月に札幌地裁で行われていた同性婚訴訟の違憲判決には驚いた。国内5か所でほぼ同時期に同様の同性婚の制度を求める訴訟が提起され、それぞれが最高裁に持ち込まれるまでどんな展開になるのだろうと思っていたのだが、そのシリーズ初回の判決が見事に違憲判決になった。 他方、もっと

      • あるべき少子化対策予算の議論とは? とあるポッドキャストへの感想

        ようやく少子化対策予算増が主要なテーマとして国会で議論されるようになった。 首相が「倍増」だとか「異次元の…」とか声高にアピールするのだが、 「どこまで本気なのか?」 いまひとつ信用する気になれないのは困ったことだ。 では、いったい何がどのくらいハッキリすればすっきりするのか? このポッドキャストを聴くとだいぶ整理されたような気がした。 特集「出生数、初の80万人割れ。少子化対策に必要な道筋とは?」 柴田悠×末富芳×荻上チキ×南部広美 (2023年3月2日TBSラジオ『

        • 郝景芳「1984年に生まれて」(2020年中央公論社/原著2016年):中国の急成長期の人々を知る手掛かりとして読んでみました。

          先日は日中国交正常化から50周年を迎えたという記事が各紙に並んだ。当時の首相だった田中角栄が自ら中国に渡って交渉するなんてドキュメンタリー番組も眺めた。 私にとってはかつてどこかで何度か見たことのあるシーンばかり。まさにその時を覚えています。…と言いたいところだが、当時まだ小学生の低学年だった私がまさにその時に視た報道を今も覚えているなんて可能性はかなり低い。きっともう少し後になって視る機会があって、それを覚えているだけのことだろう。 それでも、そのあと残留孤児のプロフィ

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